約 301,172 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/230.html
143 :デレ&ヤン [sage] :2008/01/17(木) 23 40 12 ID DPQ73JRh 俺が教室に着くと、そこには既に舞がいた。 「た、確かに置いて来たはず・・・!?」 びっくりする俺に舞が気づく。 「ゆっちん、置いて行くなんてひどくなぁい?」 「わ、悪かった・・って言うか、どうして俺より先に着いている・・?」 舞は首をかしげ人差し指を唇にあてる、「考え中」のポーズをとり、 3秒ほど悩む。 「ゆっちんの靴箱から有害図書を捨てるため、かな?」 「俺は動機ではなく手段を聞いているのだが・・ん?」 気付くと、クラス中の視線が俺に向けられている。 (なんでそこスルーなのよ) そんなヒソヒソ話が聞こえてくる。 「なぁ舞、俺何か変なことしたのかな?」 「さぁね?ゆっちんらしくていいんじゃない?」 舞はそんなこと言いながらクスクスと笑っていた。 144 :デレ&ヤン [sage] :2008/01/17(木) 23 40 57 ID DPQ73JRh 1、2限は体育だ。 選択制で人数が少ないので、男女混合で行われる。 今日の内容はサッカーで、男子の試合が終わり、 今から女子のフットサルの試合だ。 「ゆっちん!僕の活躍を見ていたまえ!そして惚れ直すのだ!」 「あ~活躍を見るのはいいが、直すもなにも、元から惚れてないぞ?」 って言うか大声でそういうことをいうなよ、 いつか男子の誰かに刺されそうで嫌だ。 ピーーーーー。 キックオフの笛と共にフォワードの舞が中央をドリブル突破する。 は、早い・・・! 惜しくもシュートは逸れてしまったが、それでもすごかった。 ・・・ ・・・・ ・・・・・・ 試合終了まで残りわずか。 舞は警戒した相手チームが、 フットサルクラブの人間を2枚付けてきたため、 最初以外は思うように動けないでいる。 試合経過の方はというと、0-0で終わりかけている。 おそらくこのコーナーキックが、 舞チームの最後のチャンスだろう。 ピッ!! 笛の合図で、キッカーがセンタリングをあげる。 すると、舞が味方からのセンタリングを受けるため強引に位置取りに出た。 もちろん相手ディフェンダーとかなりの競り合いになる。 「だぁ!!」 舞は、コートの外にまで聞こえる声と共に 高く飛び上がった。 バス! ピ、ピーー!! 舞がヘディングで点を取るのと、 試合終了の笛はほとんど同時だった。 145 :デレ&ヤン [sage] :2008/01/17(木) 23 44 00 ID DPQ73JRh あれ?舞の歓声が聞こえないな? 大体こういうときは、大騒ぎする筈なんだが? 「舞!?」 舞は、グラウンドに仰向けになって、足を抱え込んでいた。 俺は咄嗟に駆け寄っていく。 「舞!大丈夫か!?」 舞はかなり痛そうな顔をしているし、 体育教官が足を軽く触るだけで、うめいている。 「着地のときに捻ったらしいな。裕君、悪いんだが 舞君を保健室に運んであげてくれないか? 私は、授業を終わらせないといかんから」 「解りました。舞、悪いな」 俺は舞を、いわゆるお姫様抱っこして保健室へ向かう。 146 :デレ&ヤン [sage] :2008/01/17(木) 23 44 30 ID DPQ73JRh 「わわ、は、恥ずかしいよゆっちん!! 肩貸してくれればいいから!!」 「こっちのほうが早いし、足への負担も軽い。我慢してくれ」 「う、うん・・」 舞は急にしおらしくなる。 「あんまり張り切るから怪我するんだぞ?」 「ご、ごめんね?ゆっちん」 「まぁ、でも、その・・あれだ、が、がんばったな!!」 梢や京姐を褒めることはあっても、 舞を褒めることはあまりないために、 かなり恥ずかしい。 「っ!!あ、ありがとう・・・ ・・・僕のフラグ立っちゃったかも?」 「えっ?」 「なんでもないよ!!」 舞も俺から褒められることは少ないために、 かなり恥ずかしいようだ。 俺達はなんか変な雰囲気になりながら 保健室にたどり着くのだった。
https://w.atwiki.jp/aria_matome/pages/59.html
https://w.atwiki.jp/aria_matome/pages/62.html
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1618.html
44 :囚われし者 ◆DOP9ogZIvw :2010/06/04(金) 20 46 37 ID jUOM+BV7 翌日、僕はいつものように登校した。 昨日はあの後、痛みで気絶したいらしい。 目が覚めた後は、上機嫌な綾華と一言二言別れの挨拶をして、周防家の車に送ってもらった。 幸いというべきか、優は買出しに行っていたので車を見られることはなかった。 その後は体調を悪いことを理由にできるだけ優に合わないようにしていた。 数人の女子に囲まれて普段より上機嫌な綾華を横目に見つつ、首筋にできた焼印の跡をなぞる。 僕は憂鬱だった。 この前の優の薬の発言といい、この首筋の印といい、ここ最近の僕の日常は完全に崩れつつある。 正直、どこかに逃げ出したい気分だった、しかし、もともと引っ込み思案で優柔不断な僕にとって、そんな好都合な逃げ場を用意してくれる友達はいないのだが・・・ 「少し外の空気を吸おう。」 こういう時は気分転換するに限る、それに、今の状況で綾華を見るのも僕の精神的に悪かった。 「せーんぱい!何してるんですか?」 窓の外をボーッと眺めていた僕に誰かが声をかける。 振り向くと、そこには後輩である朝倉詩織(あさくらしおり)がいた。 よく似合うボブカットに白い肌、ぽってりした唇、何一つとっても完璧を思わせる美少女である。 そして、一番驚くべきことは彼女がアイドルだという事だ。 芸名、朝倉美樹の名前で活動し、キュートなダンスと歌で若い男性だけでなく、女性からも人気があるらしい。 らしいというのも、もともとテレビもあまり見ない僕にとって、そんなアイドルがいたことを知ったのが彼女と初めて出会った後のことだからだ。 その後少し調べたのだが、この学校の多くの男子生徒も例外ではなく、多くの会員数を誇るファンクラブがあることや、隙あらば彼女に近づこうとしている輩が多いことを知った。 優や綾華も美人で人気が高いものの、知名度も重なってかこの学園のアイドルは朝倉なのである。 「少し考え事だよ。朝倉こそ何か用?」 「いえ、先輩の様子がいつもと違いましたので。」 「いつもって・・・君が僕の『いつも』を知ってるのかい?学年が違うのにさ。」 「知っているつもりですよ、先輩のことは全部。『いつも』見てますから。」 そういって彼女は笑った。 僕と彼女の出会いは、マンガみたいな話だけど、多くの荷物を抱えた彼女と廊下の曲がり角でぶつかったことだ。 その後、彼女にその事を謝り、立ち去った後、ファンクラブを名乗るものに囲まれたため今でもよく覚えている。 それからというもの、彼女は何かと僕に声をかけてくるようになった。 「それより先輩、何かあったんですか?」 「ちょっと考え事、家に帰るのが憂鬱でね。」 もし優にこの印のことがバレたら・・・ と思うと正直帰るのは気が引けた。 どうせ逃げたところで意味がないということわかってはいたが、少しでも問題を先送りしたかった。 「そうなんですか、じゃあ今日私の家に来ます?」 「はぁっ!?」 突然の提案に驚く。 「だって、今日は帰りたくないんでしょう?それならうちに来ればいいじゃないですか。」 「いやだって、ご両親に悪いだろう。それに朝倉はアイドルだし噂になったりでもしたら。」 「私、今は一人暮らしなんでご安心を。そちらに関してはバレないようにすればいいだけでしょ?、それにバレても先輩となら悪い気はしません!」 ビッ!と親指を立てる朝倉。 「いやいや、例えそうだとしてもね・・・」 そもそも、僕と朝倉は学校でたまに会話するくらいの間柄でしかない。言わば、友人ではなく知り合い程度の関係だ。 例えそれが好意からの提案だとしても、ホイホイと承諾するには気が引けたのだ。 「来てくれますよね?」 彼女は笑っていた。 しかし、その目は完全に笑っていなかった、その歪な笑顔から優や綾華を連想する。 「来てくれますよね?」 朝倉はゆっくりともう一度言った。 逆らえばどうなるのか分からない、そんな予感が僕の頭をよぎった。 「わ・・・わかったよ。」 僕は自分の不甲斐なさを呪った。 45 :囚われし者 ◆DOP9ogZIvw :2010/06/04(金) 20 47 18 ID jUOM+BV7 彼女が住むマンションは駅から徒歩5分のところにあった。 数年前にできたばかりの高級マンションだ。 こんな部屋に一人でするんでいることが、改めて彼女がアイドルであることを意識させられる。 「先輩、いらっしゃい!」 「お・・・お邪魔します。」 今度は普通の笑顔で迎えてもらい。おずおずと部屋にあがった。 清潔感のあふれる白を基調としたリビングは、オシャレなインテリアによって飾られ、まるで舞台のセットのようだった。 ガチャ。 「ん?何の音?」 「あぁ、鍵をかけただけですよ。最近物騒ですからね。」 「そうだね」 こんな会話をかわしつつ僕は自分の居場所を探す。 「先輩はそこらへんで適当にくつろいじゃってください。もうすぐ晩御飯できますから。」 「ありがとう。」 自宅と綾華の家以外に、他人の家に入ったことのない僕は少々引け腰になりながらもテーブルの近くに座ってテレビを見眺めた。 別段見たいものもなかったのだが、手持ち無沙汰な僕にとっては唯一の暇つぶしだ。 「できましたよー!」 そう言いながら両手にいくつかの料理を持った朝倉が現れた。 「手伝うよ。」 「いやいや、先輩はお客さんですからねー。そこでじっとしててくださいね。」 笑顔でそういいながら、手際よく料理をならべる朝倉 「えへへー、先輩が来るんでちょっと張り切っちゃいました!」 その言葉通り、テーブルの上には数々の料理が並ぶ。 「すごいね、朝倉って料理が得意だったんだ。」 「人並みですよ。それより、冷める前にどうぞ。」 両手をあわせる朝倉、僕もそれに習う。 『いただきます。』 そう言って朝倉との食事は始まる・・・ ハズだった。 僕のところに箸がなかった。 「すまん朝倉、箸がないんだけど・・・」 「それがどうかしました?」 まるで意味がわからないというような顔をする朝倉。 「あぁ~、だからできれば箸を貸して欲しいってことなんだけど・・・」 「嫌です。」 「えっ?」 予想外の反応に呆気をとられる。 「手で食べればいいじゃないですか、それかお口で直接たべるとか。」 先程とは種類の違う、まるで嘲笑うかのような笑を浮かべながらそう言う朝倉。 「そ・・・そんな・・・」 「そんなことより、早く食べてくださいよ先輩。先輩のために作ったんですよ?」 戸惑う僕に追い打ちをかける 「食べられないなら帰ってくださいよ。お箸がないから食べられないなんて、傲慢すぎますよ?」 まるで突き放すかのように紡がれる言葉は僕の判断を揺るがせる。 それに、いくら連絡は入れているとはいえ、できれば優には会いたくなかった。 元々、誰からも嫌われないように他人に流される僕だ。 優や綾華、両親以外にこんなにきつくモノを言われたことがない僕は、それだけで朝倉に若干怯えていた。 「わかったよ・・・」 僕は自分に言い聞かせるようにそう言うと、目の前にあるポテトに顔を近づけて・・・たべた。 「アハハハハ!、本当に食べたんですか先輩?恥も何もあったもんじゃないですね!後輩の前でこんな無様なさまを見せつけるなんてどうかしてますよ!」 そんな僕を見つめて大笑する朝倉。 しかし、その顔はまるで蕩けきったかのような笑だった。 46 :囚われし者 ◆DOP9ogZIvw :2010/06/04(金) 20 47 52 ID jUOM+BV7 「冗談ですよ先輩。私がたべさせてあげますから。」 ひとしきり笑った後、朝倉はそう言って自分の箸で僕に料理を運ぶ。 「ほら、先輩あ~ん」 冗談にしてはあまりにも行き過ぎたものだとも思ったが、さっきの出来事の印象が強すぎて僕の中では、朝倉に逆らうという選択肢は用意されていなかった。 「あ、あ~ん」 こわごわと朝倉の箸を受け入れる。 おいしい。素直にそう思えた。 「おいしいよ。朝倉。」 「エヘヘ、ありがとうございます。じゃあもう一口。」 そういって再び出される箸をくわえる。 しかし、その箸は予想を反してさらに奥へと侵入して僕の喉をついた。 「ゴホッ!」 思わずむせ込む僕を、朝倉は先程の蕩けきった笑みで眺めていた。 「一体何がしたいんだよあいつは・・・」 朝倉から借りた風呂の中で一人呟いた。 その後も結局自分の箸はだしてもらえず、朝倉にたべさせてもらっていたのだが、何度か同じように突かれて咳き込むことがあった。 そのたびに一応謝るのだが・・・ 「失礼しまーす!」 そんな思考を遮るように何者かが入ってた。 それは、タオル一枚巻いただけの朝倉の姿だった。 「ちょっ・・・何してるんだよ!」 「お背中流そうと思いまして!」 先程は散々いじめられたものの、やはりアイドル。 美しい体のラインや形の良い胸にドキリとさせられる。 「もう体は洗ったよ!もうすぐ上がるから外で待ってて!!」 「えー、じゃあせっかくですから一緒にお風呂にはいります。」 そういって同じ浴槽に朝倉が入ってくる。 大きいといってもやはり普通の浴槽だ、二人が入るには狭く自然と体が密着する。 「先輩の体・・・男の子なのに華奢で綺麗ですね。」 そう言いながら僕の体をなでる。 朝倉の、いや、女の子特有の柔らかい感触に思わず全身が赤くなるのがわかる。 「でも先輩・・・ 私のお仕事を奪ったんですからお仕置きです!」 「お仕置き?」 「えいっ!」 そういうと朝倉は僕の頭をお風呂の中に沈めた 「ゴホッ!」 とっさのことに驚き息を吐いてしまう。 息ができない!そう思った時だった。 僕の口に何かふれる、それは、朝倉の口だった。 思わず開いた口に朝倉から酸素が送られる。 それだけではない、朝倉の舌が僕の口の中に入ってきたのだ。 朝倉の舌は僕の舌を絡めとる、がその瞬間僕を抑える力が弱まり、必死になってお湯から顔を出す。 必死になって空気を吸った。酸素不足で頭がボーッとする。 霞んだ僕の視界に、朝倉のあの顔が見えた気がした。 47 :囚われし者 ◆DOP9ogZIvw :2010/06/04(金) 20 48 20 ID jUOM+BV7 「で、一体なんであんなことをしたんだ!」 「すいません・・・」 流石の僕も今回のことには流すわけにもいかず、怒りを表す。 「危うく死ぬとこだったぞ!」 「・・・」 「まぁ、何であんなことをしたんだ。始めの箸といい、さっきのといい。僕が何か気に障るようなことしたか?」 「いえ・・・あの違うんです。ちゃんと理由はあります。」 「じゃあ何だ、言ってみろ。」 下を向いてもじもじしている朝倉。 しかし何か決心したのか顔をあげてこちらを見た。 「あの私の部屋に来てもらえますか?そこで説明するのが一番わかりやすいと思いますから。」 「朝倉の部屋?まぁいいけど・・・」 正直さっきのことと、部屋が何の関係があるか想像はつかなかったが、朝倉がそう言うので従うことにした。 「ここが私の部屋です、どうぞ。」 そう言って扉を開けた朝倉に続いて僕も部屋に入った。 そこは、あまりにも異様な空間だった。 薄い桃色の壁紙が貼られ、デザインの良い家具といかにも女の子を連想させるアイテムとたくさんのぬいぐるみが置かれた部屋。 ただこれだけなら問題はなかっただろう。 しかし、その部屋は普通ではなかった。 部屋中にあるぬいぐるみ、それがすべて原型をとどめていなかった。 あるものは腕がなく、あるものは頭がなく、あるものは腹から綿が飛び出していた。 「な・・・なんだよこれ・・・」 あまりの異様さに思わず一歩引く。 「どうですか?かわいいでしょう?」 朝倉は一番近くにあった人形を手にとり僕に見せた。 頭がなかった。 「私はね、先輩。自分が大好きなものほど傷つける癖があるんです。」 朝倉は語る。 「ここにあるぬいぐるみ、自分が買ったものやファンの子にもらったものもたくさんあります。でも結局、これと同じものはたくさんあります。」 そう言って異様なぬいぐるみを見回す。 「でもね、私が傷つけることで、このぬいぐるみたちは世界に一つだけになるんです。」 まるで子供のような無邪気な瞳が僕をとらえる。 「そしてその傷を見る度に、この傷は私がつけたんだ、私のものなんだって実感できるんです。」 「・・・だ・・・だからどうなんだっていうんだよ。」 僕はただ純粋に朝倉が怖かった。 「私ね先輩、先輩のことが好きなんです。」 突然の告白だった。 「はっ・・・はぁ?」 「初めてあった時から、これは運命だって思いました。」 そういって笑をうかべる。 「それからずっと先輩のことを調べました。趣味とか普段なにしてるのとか。それだけじゃなくてずっと先輩を見てました。」 「・・・」 「先輩のことを知る度に、もっと先輩のことを好きになってもう我慢できないんです。」 そう言って僕に近づいてくる。 「待ってくれ!俺は・・・」 「言ったでしょ?もう我慢できないって。」 ドンっ 背中が壁にあたる。もうこれ以上は下がれない。 「せんぱぁい、もっと苦しそうな声を聞かせてください。もっと辛そうな顔を見せてください。」 甘えた声をだして朝倉が近づいてくる。 「先輩、いっぱい傷つけ(愛して)てあげますね。」
https://w.atwiki.jp/aria_matome/pages/60.html
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/968.html
壊物機 第三話 後編 ラノで読む ウィトルウィウスは人体を模した機体だとダ・ヴィンチは言っていた。 なら、それはどこまで模倣しているのか? 筋肉や骨格は疑いようがなく人のそれと同じ構造だが……頭蓋はどうだろうか? 物事の思考・身体を制御するための脳髄にあたるものは操縦するダ・ヴィンチ自身やモナ・リザだろう。なら、頭蓋の収めるべきものは光学センサーくらいじゃないのか? その空いたスペースにダ・ヴィンチは一体何を積んだのか。 それはレーザー砲という名の兵器だった。 レーザー砲。SF映画産の空想の代物で一昔前までは医療用にしか使われていない代物だったが、現在では過熱によってミサイルを撃墜する用途で試験的に運用されている兵器だ。 現代技術でそこまでできるなら、超科学の技術者なら純粋な破壊力を持たせることもできるだろう。 だからそのレーザー砲は疑いようがなく強力な武器として ウォフ・マナフを破壊した。 「て、めぇ……!」 俺はウィトルウィウスを、その中にいるダ・ヴィンチを睨んだ。 『武器を使用しない』、それはダ・ヴィンチの言った言葉。戦いの中で相手の言葉を全て信用するのは愚者か聖者のすること、そんなのは俺にだって判っていた。 それでも、確信めいて思っていたのだ。「ダ・ヴィンチはそれを破らない」、と。 だが結果として約束は破られ……ウォフ・マナフは全身の力を失って崩れ落ち、地下演習場の床で仰臥した。 その胴体にはぽっかりと穴が空いて、壊れた時計が覗いていた。 「ウォフ…………」 答える声は……ない。 永劫機ウォフ・マナフは胸に収まっていた中枢時計を壊され、機能を停止していた。 『首領。我々の勝利です』 『…………』 モナ・リザがダ・ヴィンチの勝利を告げ、拘束を逃れたウィトルウィウスが立ち上がる。 左腕が圧し折れ、装甲にも少なくないダメージを受けていたが、人間一人殺すのには何不自由ない程度のダメージだ。 俺を殺すのは容易だろう。 しかしウィトルウィウスは、ダ・ヴィンチは俺を見下ろし……踵を返し、背を向けた。 言葉は何もない。俺へのトドメもない。 勝者の余裕か、約定を破った罪悪感か、あるいは他の何か。 いずれにしても、ダ・ヴィンチは言葉も残さずこの場から、ウォフの意外が横たわる場所から立ち去ろうとしていた 「ふざけんな……!」 俺は懐から一丁の拳銃を取り出し、ウィトルウィウスへと向ける。 何をしようとしているのか。頭で判断するより早く体が動く。 銃弾なんてものはあのウィトルウィウスに対しては何の意味もない。傷の一つも負わせられるかわからない。逆にそのせいであいつの気が変わって俺を殺しに戻るかもしれない。 それでも俺の指は銃把を握り、引き金に指をかけていた。 頭は無意味だと告げていても体はその声を無視する。 ダ・ヴィンチをこのまま去らせてたまるかと、激情に駆られて俺の指は引き金を引こうとする。 だが、俺が引き金を引くよりも早く……ウィトルウィウスが足を止めていた。 先刻までの損傷が脚部にも及んでいたのか、あるいはダ・ヴィンチが何か考えているのか。いやそうじゃない。単に 足を掴まれていたからだ。 『!?』 スピーカーからダ・ヴィンチの驚愕したような声が漏れ、ウィトルウィウスが光学センサーを足に向けるのと、足を掴んでいたソレが跳ね上がってウィトルウィウスの頭部を掴み――握り潰すのはほぼ同時だった。 ウィトルウィウスの右腕がソレを捉え、使い物にならなくなった自らの頭部ごと引き剥がして放り捨てる。 しかし放り投げられたソレと床との激突音はせず、代わりに軋んだ歯車の回る音がウィトルウィウスが地下演習場に響いた。 『まさか……』 頭部の喪失によって失った視力を取り戻すためか、ダ・ヴィンチがウィトルウィウスの胸部を開いてコックピットから直接ソレの姿を見ようとする。 俺もまた、ソレを見ていた。 ウィトルウィウスの頭部を握り潰したソレは――ウォフ・マナフの右腕だった。 そして床との激突音がしなかったのも当然だ。ウォフ・マナフの右腕は、立ち上がったウォフ・マナフの左腕腕に受け止められている。 歯車を軋ませながら回し、胴体に大穴を空けられ、中枢時計を破壊されたはずの、今しがた死んだはずのウォフ・マナフは……立ち上がっていた。 ウォフ・マナフは断たれていた右腕を肩の接合部に近づけると、何でもないことのように繋げて元どおりの形になった。 「……お前はゾンビーかなんかか? ウォフ」 俺は驚きと呆れと、……安堵が混じってしまった声でウォフに呼びかけた。 「なぜ……」 『報告。敵機右腕にエネルギー反応。動力炉と推定』 ダ・ヴィンチが疑問詞を口にしてすぐにモナ・リザは答えを告げた。 「動力炉……、そういうことか」 ダ・ヴィンチ達の会話で、俺も少しだけウォフ・マナフが立ち上がれた理由が掴めた。 永劫機の機能の中枢、動力源は時計だ。 ただ、それがたった一つであるとは限らない。あれほどにアンバランスであり、胴体と同じほどに巨大な右腕をもつウォフ・マナフ。右腕の中に予備、あるいは本《・》物《・》の中枢時計を隠していたとしても不思議はない。 「しかし……」 それだけじゃ説明がつかないことが一つ。 ウォフ・マナフが右手を開くと、拉げて潰れたウィトルウィウスの頭部が重い音を立てて落ちた。皮膚も、筋肉も、骨格も余すことなく圧壊している。 はたして、さっきまでのウォフ・マナフにあんな腕力があっただろうか? 『推定出力、三倍。単純な出力では当機を上回りました』 モナ・リザがウォフ・マナフの操縦者《ハンドラー》の俺でさえ驚くような数値を口にする。三倍とは、随分とお手軽にパワーアップするもんだな。 そのパワーアップは動力の中枢時計を切り替えたからか。いや、その筈はない。胴体と右腕のサイズはほぼ同じ。積めるものに性能の差なんて出る筈がない。性能の差が出るなら最初から両方に性能のいい動力を積んでいる。 では、この力は何なのか。 動力は変わっていないと言うのなら。 “エネルギー”? 『……ォォォ』 ウォフ・マナフの大穴の中では壊れたはずのもう一つの時計が少しずつ修復を始める。 しかし、ウォフ・マナフはそれの修復を待たずに跳躍する。その速さもまた別物。一足飛びで一瞬後にはウィトルウィウスを右腕の射程に捕捉している。 目に見えてさっきまでとは段違いの速度と破壊力を乗せた右腕が振るわれる。ウィトルウィウスが初手と同様に片手で止めようとすれば今度はウィトルウィウスの腕がもがれるだろう。 ダ・ヴィンチはそれを察したのか、咄嗟にウィトルウィウスの腰を落とした。既に無くした頭部の高さをウォフ・マナフの右腕が素通りする。 ウィトルウィウスは低い姿勢のままウォフ・マナフの懐に飛び込み、右の手刀を下から弧を描く軌道で振り上げた。 速度と破壊力、鋭さを伴った手刀がウォフ・マナフの左腕を切り落とす。 『――ッ!』 ウォフ・マナフが右腕の軌道を修正して裏拳をぶつけようとするが、ウィトルウィウスは左腕を切断した直後に後方へと飛び退き距離をとっている。 ウォフ・マナフは野獣を思わせる勢いで駆け、追いすがる。それでも差は縮まらず、少しずつ離されていく……と思われたがウィトルウィウスが後退から前進へと切り替えて急接近する。 ウォフ・マナフは咄嗟に右腕による拳撃を繰り出すが、ウィトルウィウスは掠める程度の距離で回避して間合いを詰め、ウォフ・マナフの頭部を殴打し仰向けに転倒させた。 「…………駄目だな」 出力が増してウィトルウィウスを上回ったとしても、速度は若干、動きの精度は格段にウィトルウィウスが上回っていると、俺同様の判断をしたんだろう。 ましてウォフ・マナフの戦い方はウィトルウィウスの戦法と比べれば原始人のそれだ。このまま戦えばウォフ・マナフが間違いなく負ける。 しかしこのままというのは、ありえない。 「おいこらウォフ《ポンコツ》。俺を無視して勝手やってんじゃねえ」 さっきからの急展開に置いてかれてたが、俺抜きで勝手に死んで勝手に復活して勝手にバトってんじゃねえよ。 「混ぜろ。コントロールをこっちに寄こせ」 俺はウォフに言うが、立ち上がったウォフ・マナフはこっちを振り返りもしないで敵だけを見ている。 少しむかついた。 むかついたので……手にしたままだった拳銃でウォフ・マナフの頭に一発ぶち込んだ。 力は強くなってもウォフ・マナフの装甲は脆いままで、並の拳銃の弾でも普通にめり込んだ。 まぁ、風穴空けられて心臓部吹っ飛ばされても生きているのだからこの程度は蜂に刺された程度の痛みだろう。実際フィードバックで戻ってきた痛みはその程度だ。ウィトルウィウスに切り飛ばされた左腕のフィードバックの方がよほど痛い。 が、それでもようやくこちらを向く気にはなったらしい。ウォフ・マナフが振り向いて、右腕を振り上げて、 俺に向けて振り下ろした。 右腕は俺の隣をスレスレで通り、床に激突して床を砕いた。 見上げる俺の視線と、見下ろすウォフ・マナフの視線が交差する。 「…………違うな」 ウォフじゃない。少なくともいつものウォフとは違うらしい。 が、それならそれで言うことがある。 「一つ言わせろ」 俺は、俺を今すぐにでも握り潰せるウォフ・マナフの右腕に触れる。 「こいつは俺のだ。お前が胸の時計を壊されたショックでぶちきれてんのか、それとも別の何かかは知らねえ。だが、お前の体は俺のだ。ウォフもウォフ・マナフも、お前も含めて俺のもんだ」 だから。 「勝手に独りで戦ってんじゃねえ。俺も混ぜろ」 俺を騒動に巻き込んだのはお前だが、お前は俺の物で、今はもう俺らの戦いだろうが。 『…………』 俺を見下ろすウォフ・マナフは何も言わない。 何も言わないが……コントロールは俺に戻ってきた。 「……ハハッ! それじゃあ、ダ・ヴィンチとの、ウィトルウィウスとの、マスカレード・センドメイルとの……決着をつけるとするか!」 応えるようにウォフ・マナフが歯車を軋らせる。 こちらとあちら、共に躯体左腕欠損の操縦者《ハンドラー》完備。条件は五分。 どういうわけかウォフ・マナフのパワーは上昇している。スピードやら何やらも加味すれば性能も五分。 念のためにチェックしたが損失した左腕は修復されない。右腕とは違い独立で動かすことも出来そうにない。人体破壊作法は片腕でも使用できるが、巨大すぎる右腕では無理だ。武器も依然として無い。 そうなると、出切ることは高が知れている。 「殴るしかねえわな」 問題はあちらにレーザー同様の隠し武器があるかどうかだが、恐らくは無いし、あっても使うまい。 使う気があるならウォフ・マナフが独りで戦っていた時点で既に使っているはずだ。 だからもうあいつは武器を使わない。あちらも駆使するのはウィトルウィウスだけだ。 「ククク……」 お互いに現代科学を超越した超科学のバケモノロボットだろうに、右腕と両脚を駆使した素手喧嘩だ。 中々に笑える冗談だが、悪くない。 思いついたこともある。 「いくぞ、ウォフ・マナフ《相棒》」 『ッッ!!』 短い唸りと共にウォフ・マナフが疾走する。 対するウィトルウィウスもウォフ・マナフを僅かに上回る速度で接近し、二体は激突した。 文字通りの激突。ダッシュで乗った速度を攻撃の動作で一切減じることなく、どちらも壊れた左腕の側を相手に向けて体当たりを見舞う。 両者共に装甲が砕け、破片が周囲に飛び散る。ウィトルウィウスにいたっては既に折れていた左腕が衝撃で千切れ飛んだ。 壊れた左半身を突き合わせたまま二体は相手を押す。 互いの間合いは零。離れようとすれば相手によって体勢を崩され、それで勝負が決まる。 ゆえにどちらも離れようとしないままに、次の攻撃を繰り出す。 時計回りに体を回転させ、後回し蹴りを同時に放つ。それは数分前のように蹴撃同士がぶつかり合うことにはならず、互いの胴を穿った。 ウォフ・マナフの胴体の大穴が脇腹と繋がり、ウィトルウィウスの腹部が拉げる。 激痛とフィードバックに俺が血を吐き、激突の衝撃で骨を折りでもしたのか開かれたコックピットからダ・ヴィンチもまた仮面の下から血を吐くのが見えた。 「カ、ハハッ……!」 「フフ、フフフフフッ!」 お互いの口から笑声が漏れる。 身を削り血反吐を吐くこの原始的な戦いの様相はやはり超科学のロボットがする戦いじゃない。 けれども愉快だった。 俺は人間の武器を作る武器商人として、あちらは恐らく人間に極めて近い兵器を作り出した技術者として。 超科学の兵器がこうも泥臭く、人間臭い戦いをするのがどうにも愉快でたまらない。 しかしその戦いはもうすぐ終わる。 こちらは今の一撃で腹が半分強抉れている。これまでのダメージもあり、じきに強制的に懐中時計の状態に戻されるとウォフ・マナフが警告している。 あちらはあちらでもう少ししたら動けなくなる。人間と同じ構造の機体ということは、人間と同程度の損傷で行動不能になるということだ。重要機関の入っていなかった頭部を差し引いても、左腕に胴体部、腰部に蓄積されたダメージは相当のもの。 状況はやはり五分。 このまま悪戯に時を過ごせば、二分の一の確立でどちらかが先に倒れる。 だから俺もダ・ヴィンチも運を天に任せることはしなかった。 二体の超兵器が最後の攻撃の構えをとる。 ウォフ・マナフは右腕を振りかぶり、ウィトルウィウスは右手で手刀を象った。 そして両者は走り出し、お互いが今放てる最大の一撃で勝負を決めにかかる。 しかし速度はやはりウィトルウィウスが優り、一瞬早く懐に潜り込んで手刀を放つ。 ウォフ・マナフの拳はまだウィトルウィウスに触れない。 ほんの僅か、紙一重の差でウィトルウィウスの手刀が 「――時感狂化・発動《マッドタイム・スタート》」 ほんの僅か、紙一重の差でウォフ・マナフの拳が動きを停めたウィトルウィウスを捉え、遥か後方へと殴り飛ばした。 衝撃で上半身と下半身が分かれ、ダ・ヴィンチとモナ・リザを収めた上半身が床の上を跳ね、転がっていく。 やがてウィトルウィウスは転がるのを止め……そのまま動き出す気配はなかった。 「…………」 ウォフ・マナフもまた限界に達したのか動きを止め、瑪瑙懐中時計へとその姿を戻した。 俺は懐中時計を握ったまま、痛む身体をおしてウィトルウィウスの残骸へと歩み寄る。 壊れ果てたウィトルウィウスの上半身は、壊れ果てていながらもコックピットの形状を維持していた。どうやら安全には相当に気を配っていたらしい。 中を覗いてみると、意外にもさしたる外傷が見当たらないダ・ヴィンチがこちらを見返した。 「……ラスカル君、あそこで時感狂化というのは……、少々、男らしさに欠けるのではないか、な?」 どうやら骨は幾つか折っているようで声は苦しげではあったが、それでも意識ははっきりしているらしい。 「先にレーザーぶっ放した奴の言う台詞じゃねえな」 「いや、まったくだ……」 ダ・ヴィンチは苦笑し、それからあることを尋ねる。 「……どうして時感狂化が効いた?」 それは聞かれるだろうと思っていた質問だった。逆の立場だったら俺も気になっただろう。 「ウィトルウィウスは二人乗り、どちらか一方が操縦できなくなってももう一方が無事ならすぐに交代して操縦に支障なし」 ウィトルウィウスが性能面以外でウォフ・マナフの天敵だった由縁。 ウォフ・マナフの能力を封殺する二人乗りの操縦システム。 それを破ったのは、ごくごく単純な理屈。否、理屈ですらない。 「すぐに、つっても……“タイムラグ”がないわけじゃねえだろ?」 「…………」 「どんなに短い時間、それこそコンマ一秒以下だとしても紙一重の攻防ではでかい」 時感狂化を使ってからこちらが攻撃を仕掛けた一回目とは違い、至近距離で攻撃モーションの途中状態での使用。引き継ぐまでの時間にこちらの攻撃が命中する公算は低くなかった。 「ましてあの時はあんたとモナ・リザがまともに操縦の引継ぎをできる可能性も低いと踏んでた」 「なぜ?」 「何のために回し蹴りで腹を狙ったと思う?」 タイムラグにより攻撃を当てる、それを確実にするための準備を俺はあのときにしていた。 「あれは腹部に収納されたモナ・リザにダメージを与えて制御の一部を狂わせるためだ。実際に効果があったかは知らないが、時感狂化は成功してあんたはここでぶっ倒れてるだろう?」 「……悪党だな」 「悪党《ラスカル》なもんでね。さて」 俺は懐から拳銃を取り出して、ダ・ヴィンチに突きつけた。 「どうする?」 「…………」 短い質問。しかしダ・ヴィンチは俺の言いたいことを理解したのか、答える。 「……わかった、私の……センドメイルの負けだ。君達からは手を引こう」 こうして、俺とウォフ・マナフのマスカレード・センドメイルとの戦いは終結した。 ・・・・・・ ・OTEHR SIDE 地下演習場へと続くトンネルの入り口。数十分前にラスカルらを乗せたバスが通過したその場所に、一台の大型貨物自動車が駐車していた。 運転席には男が一人、無言でカーナビを眺めている。 いや、それはカーナビではなかった。それは地図ではなくカメラが撮影した映像を受信して投影するモニターだった。 そして映しているのは今まさに戦いが決着した地下演習場の中継映像だった。 「……驚きましたね。まさか首領が敗れてしまうとは」 彼は言葉どおりに驚いた顔をしている。だが、それとは裏腹に嬉しそうな顔もしていた。 「これで首領が、ダ・ヴィンチが首領の地位を失うのは決定的。となれば、次の首領を決めなければなりませんね。フフフフフ……万が一のためにこんなところまでダ・ヴィンチを尾行してきた甲斐がありました」 ダ・ヴィンチを首領と呼ぶ彼もまた、マスカレード・センドメイルの一員であったが、ダ・ヴィンチに好意的な様子は全くと言っていいほどにない。 ダ・ヴィンチがラスカルとの戦いに赴く前に頭を悩ませていた事柄、『自らを追い落とそうとする部下達』、『芸術家であるがゆえに自らがナンバーワンであると考える者が大半を占めるセンドメイル構成員』。彼はそれらの代表格とも言える人物の一人であった。 彼は不気味に笑いながら、車を降りる。 「次の首領には誰がなるのでしょう? 上位五人からダ・ヴィンチを抜かして四人での争奪戦になりそうですが、五番手のアスフォルト君は先日亡くなっています」 コツコツと靴音を鳴らしながら、貨物自動車の後ろに回る。 「では二番手のミケランジェロ? それとも三番手のラファエロ? いえいえ……」 彼はコンテナの扉の前に立ち、暗証キーを打ち込んでコンテナを開閉する。 コンテナの中に鎮座していたのは――一体の機兵。 巨大な車輪を脚とする下半身は古代の戦車を思わせ、両腕は右手の肘から先が乗馬槍に、左手の手首から先が盾となった機械の騎兵そのものの姿。 「四番手、『騎馬将軍《ガッタメラータ》』のドナテロが次なる首領に相成る可能性も……ないとは言えませんねえ」 『騎馬将軍』のドナテロ。 首領であるダ・ヴィンチも含めセンドメイル四天王と呼ばれる上位メンバーの一人。 彼の芸術品である騎馬将軍は車輪を廻し、コンテナから駆け出てアスファルトに降り立った。そしてトンネルへと向き直る。 「前首領を倒した永劫機ウォフ・マナフ。あれを倒せば私は次の首領の選出においてミケランジェロやラファエロよりも優位に立てます。ましてあちらは満身創痍。こんな美味しい獲物を逃すのは馬鹿のすることです」 笑みを浮かべ愉悦に浸りながらドナテロは騎馬将軍を従えてトンネルの中へと向かう。 四番手だけあって騎馬将軍の性能と完成度はウィトルウィウスと比べるべくもないが、逆に言えばアスフォルトの『鋼鉄魚群』を上回る性能は有しているということ。 今のウォフ・マナフでは抗することさえ難しいだろう。 漁夫の利。 地下演習場での戦いの勝利者は死闘を繰り広げたラスカルとウォフ・マナフではなく、漁夫の利を得るべく進むドナテロとなる 「そこの怪しい兄ちゃんとデカブツ、こんなところで一体全体何してんだ?」 はずだった。 既に勝利した後の事柄を考え、未だ口にしてすらいない勝利の美酒に耽溺していたドナテロは背後からかけられた声によって現実へと引き戻された。 振り向けば、バイクに跨った少年がドナテロを睨みつけている。少々顔が整ってはいるが、どこにでもいそうな不良学生という雰囲気だ。 「……何ですか貴方は?」 「この街の学生だよ。つうか、その質問は俺のだ。よその異能力者が超科学のロボットなんて引き連れて何をやろうとしてんだ?」 「貴方には関係のない話ですよ」 「おー、テンプレな会話だな。けど何でだろうな? 関係ないとも思えないんだ」 「…………」 ドナテロはその学生を奇異に思った。 言葉には偽りなく、本当にこんな学生とドナテロのしようとしている事には何の関係もないはずだ。だというのになぜこの学生は絡んでくるのか。 しかもドナテロは傍らに騎馬将軍を侍らせている。それでも彼には微塵の怯えも見えない。 「馬鹿か、あるいは……やはり馬鹿か」 ドナテロは彼が状況を理解できない馬鹿か、あるいは異能力者なのであろうと察した。そして恐らくは自分のほうがドナテロの騎馬将軍よりも強いという“誤った”状況判断をするほどの馬鹿なのだ、と。 「少年、最後に忠告します。これは貴方に一切関わりのないこと。今すぐ背を向けて立ち去りなさい。さもなければ駆逐します」 「立ち去る? そりゃできねえよ。俺だってそのトンネルの中に用事があるんだ。路線バスがそのトンネルの中に入っていったっつう目撃情報があってよ、それに知り合いが乗ってるかもしれねえんだ。ほらな? 関係あっただろう?」 「騎馬将軍。駆逐しなさい」 忠告はした。何よりも不確定要素に地下演習場に入り込まれてもプラスにはならない。そう考え、ドナテロは冷徹に攻撃指令を下す。 『ARAAAAAAAAIAAAAA!!』 車輪が唸りを上げ、火花を散らして廻り、騎馬将軍が疾走する。槍を突き出し一直線に突き進む。 古代の戦車、その威力と迫力を数十倍にも高めた機兵の突撃は隔壁でさえも易々と貫通突破する。 その攻撃の前では人の体など木っ端同然。砕け散るのは火を見るよりも明らかだろう。 騎馬将軍は少年をひき潰し、音もなく過ぎ去る。 「?」 ドナテロはその時点で奇妙さを感じた。 騎馬将軍は少年を轢いたはずだ。 しかし人体が潰れ、骨が砕け、血が噴出す音はせず、道路には血の染みの一つもない。 それが意味することは……。 「――癒騎士《ユナイト》ブレイダー」 決着はすぐに着いた。 ダ・ヴィンチは骨こそ折れているものの動ける程度の外傷だったらしく、自力でウィトルウィウスのコックピットから出てきた。 「リザ、無事か?」 『はい』 ダ・ヴィンチの呼びかけにウィトルウィウスの腹部のモナ・リザが答え、衝撃で捻じ曲がった装甲を内側から外して抜け出した。 心なし髪や肌がウィトルウィウスに入る前よりも痛んでおり、感情の薄い瞳が俺を睨んでいる気がする。腹を狙ったのを根に持ってんのか? 「帰る。それと、ウィトルウィウスは機密保持処理してここに捨てる」 「宜しいのですか?」 「これだけ壊れると一から作り直さないと駄目だ。もう動かせないのだから廃棄するしかない。……惜しいものだが」 どうやらここに運び入れるときはウィトルウィウス自体が動いて入ってきたらしい。それでは運び出すのも手間だ。 時間をかけて運び出そうとしているうちに双葉学園の技術者に諸々のデータを奪われて技術をパクられるのも問題だろう。そうなると重要部分を破壊してここに捨て置くしかない。 「捨てるくらいならくれ」 「やらん」 駄目元で言ってみたがやはり駄目で、ダ・ヴィンチはポケットから取りだした端末をいじった。 するとすぐにウィトルウィウスの各所から煙が上がり、何かがショートする音が聞こえた。機密の隠滅は完了してしまったらしい。 「つうかお前戦闘中に武器使ったじゃねえか。そのペナルティでくれても良かったんじゃねえか、ウィトルウィウス」 「……ペナルティでウィトルウィウスを渡せと言われても困る」 「じゃあモナ・リザ」 「絶対にやらん。だが、たしかに約束を破った件は詫びる必要がある。この借りはいずれ返させてもらおう」 「覚えたぞ。ぜってえ返せよ」 呆れるように溜息をついて、ダ・ヴィンチは俺達が入ってきたのとは逆の出口に歩き出した。モナ・リザもそれについていく。 「もう行くのか?」 「ああ……。安心したまえ。センドメイルが君達を襲うことはもうない、が」 「が? 何だよ」 「第二第三の敵が君達を」 「どっかの魔王みたいなこと言うくらいなら何も言わず帰れ」 ダ・ヴィンチはやれやれという仕草で肩を竦めた。 「また会おうラスカル君」 「ああ、ちゃんと借り返せよ。オ《・》ス《・》カ《・》ル《・》」 ダ・ヴィンチとモナ・リザは出口の扉を潜り、去っていった。 ・・・・・・ ・OTEHR SIDE 地下演習場から地上へと通じる通路をダ・ヴィンチとモナ・リザは進む。しかしダ・ヴィンチはどういう訳か顎に手を当て、何かを考え込むようにして歩いている。 そして考えても答えが出なかったのか、モナ・リザに尋ねた。 「……いつバレたと思う?」 「さあ? ですが私の変形とは違うんですから、普通にバレてもおかしくはないでしょう」 「かもしれないな。何にしても、勘のいい少年だ」 そう言ってダ・ヴィンチは戦闘の間もずっと着けていた仮面を外す。 仮面の下から顕わになったのは、二十代前半の美しい――女性の顔だった。 マスカレード・センドメイル首領レオナルド・ダ・ヴィンチ――レオナ・ダ・ヴィンチ。仮面と男装の麗人。 「それで首領、どうやって手を引かせるつもりです?」 「私が首領をやめる」 モナ・リザがずっこけた。 それはもう盛大に、何かの漫画のように。 「…………何を?」 「私が「今回の件の責任を取って~」とでも言って首領を辞せば部下達も大喜びだし、体制の変更で永劫機一体にかまけることもなくなる。元から半分は私の責任問題追及のための札だったんだ」 「……宜しいんですか?」 「構わないさ。第一、私だってウィトルウィウスⅡの製作に集中したいんだ。会社の仕事と製作に加えてセンドメイルの執務までやってる暇はない。だからやめる」 「…………」 モナ・リザの顔は作り物のはずだが、それでもその疲れた表情は作り物ではなかっただろう。 「判りました。それで、後継者は誰になさるんですか?」 「そんなのは勝手に辞表を出す私が決めることじゃない。残ったメンバーで決めてくれればいいさ。ミケランジェロ達もいるしそう問題にはならないだろう」 こうしてダ・ヴィンチがマスカレード・センドメイル首領の地位を辞す旨を組織に通達したことで彼女は首領でなくなり、また彼女の目論見どおりウォフ・マナフに纏わる問題も放置されることとなった。 しかし彼女の目論見と違い、マスカレード・センドメイルの上位メンバーであるセンドメイル四天王の残る三人がある者は出奔し、ある者は行方不明になり、ある者は通りすがりのヒーローに倒されて逮捕されたために幹部が総じていなくなってしまう事態に陥ることとなる。 この後、マスカレード・センドメイルは完全に迷走し、やがて組織の体系を大きく変えてしまうのだが……それはまた別の話である。 ・・・・・・ ダ・ヴィンチが出て行った後、俺は今回の騒動に巻き込まれたあの少女を背負ってバスで通ってきた通路から地上へと向かっていた。 十分程度歩くと、懐中時計からウォフの声が聞こえた。どうやら修復が済んだらしい。 『きゃあああっ! …………あれ?』 「…………おはよう」 『ご、御主人様? え、あれ? 私……あ、そっか、夢だったんだ……。よ、良かったです……私、死んじゃうかと思いました…………』 ウォフはそう言って懐中時計から人間に姿を変える。 しかし、撃たれたところまでしか覚えてないってことは……やっぱあれはウォフじゃなかったか。 「あ、あの……、ウィトルウィウスとの戦いは?」 「ウィトルウィウス? 何のことだ?」 「そこから夢!? どれだけ夢見てたんですか私!? 邪眼で一分!?」 「嘘だバカ。戦いはお前が寝てる間に終わったよ」 「そ、そうなんですか……。あの、それで、勝敗は……?」 「負けた。これからお前を引き渡しにいく」 「うわあああああん!? お別れですかぁ!?」 「嘘だ阿呆。勝ったよ」 「……今日の御主人様はいつもより私の扱いが厳しいです」 心配させた罰だ。 「で、でも私無しでどうやって勝ったんですか? ……ハッ! まさか御主人様の隠されたパゥワーが発動して相手をボコボコに!」 「ねーよ」 俺のじゃねえし。 「ま、何にしてもマスカレード・センドメイル関連の問題は片付いたみたいだぜ」 「え! じゃあこれからはもう狙われることはないんですね!」 「そうだなあいつは第二第三の敵とか抜かしてやがったけどそうポンポンと新しい敵に出てこられてもな…………あ」 「『あ』? ご、御主人様……『あ』、って何ですか?」 忘れてた。 バスからこっち展開が急すぎてすっかり頭から抜け落ちてたが……。 「もう一体、いるんじゃなかったか?」 「何が……」 「永劫機」 「…………あ!」 バスの中でウォフが言っていたこと、この街にいるもう一体の永劫機。 このウォフが気づけたくらいだ、そのもう一体がウォフの存在に気づいていないとも限らない。 そいつが不干渉だと今はありがたい。友好的だと最高だ。 ……もしも、敵だったら? こいつを回収しようとする敵だったら、どうなる? 「ウォフ・マナフは直ってるか?」 「は、はい……。でも、他の永劫機が相手だと私は……」 「やれる。今のウォフ・マナフの力なら互角にはやれるはずだ」 「今の、私……?」 「ウィトルウィウスを倒したのはウォフ・マナフだ。あのときの出力ならウィトルウィウスレベルの奴が相手でも、戦える」 「――――」 どうしてか、俺の言葉を聞いてウォフが息を呑んだ。 表情は強張り、作り物の肌だというのに、いつもよりも血の気が引いているように見える。それはまるで……訃報か何かを唐突に聞かされたときの反応だった。 「御主人様……、私が……ウォフ・マナフが、ウィトルウィウスに勝てるだけの、力を……?」 「ああ」 「……そ、んな…………」 ウォフは足場が崩れてしまったようによろめく。 ふらふらとしていて転びそうなウォフを、右手を伸ばしてウォフの手を掴み、支える。 「あ、あ……」 ウォフは掴まれた手と、俺の顔を交互に見比べる。 そしてウォフは目に涙を浮かべ、俺の衣服の袖に縋りついた。 「どうした? あれは、何かまずいもんだったのか?」 俺の呼びかけに、ウォフはただ泣くばかり。衣服に涙が染み込む感触が、肌に伝わる。 やがて、ウォフは涙混じりに、こう呟いた。 「ごめん、なさい…………」 不意に、眩暈がした。 何日も眠らなかったときに襲ってくるような睡魔が唐突に俺を苛んだ。 瞼が重い、頭が重い、身体が重い、魂が重い。 思わず膝をつくと、背負っていた少女が俺の背中から床に転がる。 ただ、そちらには構っていられない。俺自身が、どうしようもなく、危険な状態にあることは理解できた。 この原因が、ウォフにあるということも……。 「ごめん……なさい…………」 涙雑じりのウォフの声を聞きながら、俺の意識は深い闇の底へと引きずりこまれていった。 壊物機 第三話 後編2
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/465.html
らのらのhttp //rano.jp/1073 「ふふ・・・・・・。そんなこともあったわねえ。懐かしいなあ・・・・・・」 みきの残した日誌に目を通しながら、みくはそう言った。日誌にはところどころに昔を懐かしむ記述がされていた。 「人の役に立つために、力を使わなければならない・・・・・・かあ」と、みくは言う。「みかお姉ちゃんに口すっぱく怒られたなあ。今でも、それが守れているかどうかは、自信ないけどネ」 舌をぺろっと出しておどけた。 特に印象に残ったのが、完全なる覚醒についての話であった。頭に猫耳が生え、尻尾も展開されたとき。姉妹は百パーセントの力を発揮することができる。完全体は、修行や努力でなれるものではなく、己の内なる魂源力が一定の壁を突き破ることで到達することができる。 みかの言っていたように、例えば友達を「救いたい」と思ったときや、愛する人を「守りたい」と願ったときにトリガーが引かれて、力が覚醒する。みくの場合は後者であった。 「だって・・・・・・。マサのこと、助けたかったんだもん」 十二歳という幼さで完全体を得るのは、珍しいことであった。それほど、みくの遠藤雅に対する想いや、与田光一に対する怒りは大きな膨張を見せ、爆発したのである。 そして、みきの日記は、長いこと忘れていた「猫の力」の使い方について、みくに思い出させてくれた。 「私たちが力を使うときは、大切な人やものを守るとき。自分が命の危機に陥ったとき。そして、『愛する人を守るとき』」 と、残された猫の血筋の末裔は、亡き長女が言った台詞をそのままそらんじる。それからこんなことを呟いた。 私は、愛する人を守るために力を使います。 私は、愛する人を守るためにいる猫の少女です。 私は、マサを守るために力を使う、マサの・・・・・・です。 その単語を呟いた瞬間、顔面から火が出たように赤くなってしまった。 しかし、それはみくにとって希望の光となる。少しだけ、表情が明るくなる。夏休みの間、誰に対しても姿を見せずに宿命から逃げ回っていた彼女は、自分の「本当の生き方」を導き出せたような気がして、ずっと暗かった気持ちが幾分かは楽になった。 「私は、ラルヴァなんかじゃない・・・・・・?」 小さな胸のうちに沸き起こった自信。未来への希望。 しかし、そのポジティブな気分も、日誌のページをめくったときに霧散してしまった。 『それからのことでした。超科学の方たちが、私たち姉妹に研究の話を持ちかけてきたのは・・・・・・』 みくの顔から、微笑みが一切消えた。 立浪姉妹の伝説 -その栄光と末路- 第三話 猫の血筋と超科学 我々は猫の力に興味がある。 君たちの持つ猫の力は、とても素晴らしいものがあり、それはラルヴァに脅かされているこの世界を救える鍵となるだろう。 リンガ・ストークとガリヴァーは、並大抵の異能者じゃ倒せない上級クラスのラルヴァであった。君たちがいなかったら、きっと双葉島と双葉学園は壊滅を迎えていたのかもしれない。これからもあのレベルのラルヴァは襲来してくるだろうし、もしかしたら、最悪、あれ以上のラルヴァも襲ってくるかもしれない。そうなってしまうと、この僕らでさえも、学園や日本がこの先どうなってしまうかはわからない。 我々が行き着く先は、敗北か? 破滅か? 終末か? いいや、違う。そのような最悪の未来は断固として受け入れられないし、避けなければならない。単細胞のラルヴァと違って、僕ら異能者にはそれができる「知恵」というものがある。 これからの戦闘は、君たち立浪姉妹を先頭・中軸に据えた、総力戦が中心となるだろう。 しかし、この理想的な戦い方を実現するには、やや時間がかかってしまうようだ。・・・・・・ふふ、この前の異能者たちのすくみようを、君たちも見ただろう? 異能を持つ双葉学園の生徒とあろうものが、情けない。戦闘に参加できなかったあの高等部の龍河弾が、ものすごく憤慨していたぞ? どいつもこいつもなっちゃいねぇ、ってね。 本当はみんなもね、君たちに協力したいんだよ・・・・・・? だけど、どうしても君たちに「遠慮」してしまうようなんだ、彼らは。 君たちは人気もあるし、桁違いに強い。それゆえ、なかなか近づきにくいようなんだねえ。 だからさ、君たちも学園のアイドルとしてじゃなく、立派な「戦友」として、もっと彼らに心を開いてやってもいいんじゃないかい? 立浪姉妹の邪魔をしたくない、近づきにくい。ここだけの話として教えてあげるけど、みんな本音はこう思っていたんだよ? 本当はみんなはもっと、君たちについて知りたいと思っているのに。 いいや、誤解しないでくれたまえ。何も君たちが余計なことをしているわけじゃないんだ。 君たちがいなかったら双葉学園は危なかった。ただ、学園生はもっときみたちのことを知りたい。近づきたい。一緒に戦いたい。そう思ってるんだけなんだ。そう、ただそれだけの話。 身体検査や、異能力測定、データ採取に協力してほしい。僕ら科学者が、より良い君たちの戦闘のやり方や、力の使い方。そして、学園生との付き合い方・共闘のやり方を導きだしてみせよう。 だから、立浪みか。立浪みき。 我々超科学者の歩み寄りを、ぜひ歓迎してほしい。 ・・・・・・私たちがあの恥ずかしいリンガ・ストークと、おっきなガリヴァー・リリパットを倒してから、数日たったそれからのことでした。超科学の方たちが、私たち姉妹に研究の話を持ちかけてきたのは。 その話を真剣に聞いていたのは、以外にも姉さんのほうでした。学園の仲間や島のみんなをこよなく愛している姉さんのことです。みんなが私たち姉妹に対して距離を置いていると知ったとき、強いショックを受けたと思います。 だから彼女はこう、彼らに対して宣言するよう言いました。 「わかった。あたしたちはあんたらに協力するよ。あたしたちはね、みんなの役に立ちたかったんだ。みんなを守りたかったんだ。それが出過ぎた行動だったということに気づいて、とても反省させられた。あたしはみんなと戦いたい。みんなと一緒に協力して戦っていきたい。だから、あんたらに力を貸すよ。何でも言うことを聞くよ。協力するよ」 姉さんは彼らにそう言いました。目元を真っ赤にして。一生懸命な顔をして。心からお願いするように。私は、そんな切実な横顔をしている姉さんを、初めて見ました。 正座の上に乗せている拳をぎりぎり握り締めながら、うつむく姉さんの姿なんて――。 「ぜー、はあー、ぜー、はあー」 学校でも表でもない、よその研究施設。その中にある戦闘場の真ん中で、姉さんは一人、肩で息をしながら辛うじて立っています。 真横からずどんと、そんな姉さんに容赦なくロボットが襲い掛かります。これで合計1012体め。足腰のおぼつかない姉さんに殴りかかろうとしています。 「があああああああ!」 姉さんは吼えました。残るわずかな力を振り絞って、左手の短剣を振りました。 首元をざっくり斬られたロボットは、拳を振り上げたままの姿勢で前のめりに倒れていきました。あとから遅れて、上空へ刎ね飛ばされた頭部が、ごとんと落下して重く響きました。 そのとき、私は姉さんの牙がより太くなったのを見ました。それとも、口元から大きく露出したのでしょうか。 そして、前から、横から、後ろから、天井から、床下から、いっぺんに五十体ぐらいの数のロボットが沸いたのです。信じられません。これまで一体ずつの戦闘であったのに! 姉さんはあんなにもボロボロなのに! 「もうやめてあげてえ!」 と、傷だらけのジャンパースカートを揺らしながら、私は彼らに叫びました。 「もう姉さんは限界だよお! 戦えないよお! こんなの、ひどすぎるよお!」 白衣に身を包んで横に整列し、データを記録していく彼らは、私に振り向きもしません。敵に囲まれ、今にも力尽きて倒れそうな姉さんを、つまらないものを見ているような冷淡な視線でじっと見つめていました。 「心配しないでいいんだよ、立浪みき」 そう呼び捨てでよんだ長身の男子を、私はきっと睨みつけました。 むやみに人を憎んだり嫌ったりしないこの私でも、この人だけは大嫌いでした。メガネをかけた、同い年の高等部の男子。与田光一と言いました。私たちの研究を担当する、総指揮者だそうです。 「君たち姉妹は、戦えば戦うほど。そして、相手を撃破すれば撃破するほど。戦闘力が右肩上がりになっていくんだ。二人が強いとされている真相だよ」 「どうみても大丈夫じゃないでしょうがあ! 姉さん、これじゃあ死んじゃうよお!」 「死にやしないよ。君たちはそういう性質なんだから」 そう耳元でささやかれ、肩を抱かれた私の背中を、形容しがたい嫌悪感が駆け抜けます。 「触らないでえ!」 のんびりとした自分とは信じられないぐらい、大きな声を出しました。 与田は苦笑を浮かべながら、両手を肩のあたりに上げ、諦めのサインを私に示します。 「そんな怖い顔をしちゃダメだよ。きれいなオッドアイが、もったいない」 彼がすまし顔でそんなことを言った時。データを採取している白衣の人たちから、ざわつきの声があがります。与田は「どうした、何が起こった」と、彼らの元へ近づきます。 「あれを・・・・・・見てください」 私も、姉さんのほうを見ます。そしてぞっとしました。 姉さんがロボットの大群を、もう半分以上撃破していたのです。 瞳が常に緑に輝いたまま、戦場を暴れています。一つのロボットを壊してはまたもう一方に飛び掛り、グラディウスでどんどん首を刎ねていきます。 「姉さん・・・・・・?」 私は思わず、遠くの姉さんに向かってそうきいていました。あれは、姉さんなの? 本当に姉さんなの? 私がこれまで見たことのない、恐ろしい形相をしていました。先ほどよりも大きな牙を露出させ、爪を限界まで伸ばし、短剣も、もはや大きな刀といえるぐらい巨大化しています。ゴムの切れた後ろ髪を振り回し、血反吐を辺りに撒き散らしながら、姉さんは次々とロボットに襲い掛かります。 短剣を投げ捨てると、姉さんは素手での戦闘に切り替えました。私たち猫の血筋ができる、もう一つの戦い方です。それからが圧倒的でした。 ロボットの背中に飛び掛ると、両手で頭をつかみ、ブチッとちぎってしまいました。ばちばちと火花の散っている頭部を、今度は他のロボットの顔面目掛けて投げつけます。瞬く間に二機破壊。着地したところを後ろから襲い掛かってきたロボットの首を、後ろ回し蹴りで刎ね、これで三機め。 自ら前傾姿勢でロボットを襲い、真っ直ぐ拳で突きます。腹部を貫通されたロボットの眼球ライトが、すっと消滅しました。四機め。 白い猫耳と尻尾を天に向けて尖らせ、姉さんはまた野獣の咆哮をあげます。 正面から切りかかってきたロボットの顔面に、膝蹴りを食らわせました。仰向けになって、飛びかかった勢いのまま足から滑っていくように倒れていくロボットの首に、姉さんの右腕がしっかりかかります。 ネックブリーカーです。床に叩きつけられたロボットは、首の部分に強い力がかかってつぶれてしまいました。五機め・・・・・・。 「か、かまわん! 全機同時に飛び掛るよう、一括指令を下せ!」 あの与田の声に、強い当惑が見られます。あせった科学者がキーボードを素早く打鍵し、エンターキーに小指を叩き込みました。 ロボットたちの目がいっせいに同時に光ると、集団で姉さんに襲撃をしかけます。 しかし、姉さんの瞳の輝きのほうが、ずっとずっと上でした。 歯を食いしばった姉さんには、ロボットたちが自分に収束してくるように襲いかかってくるように・・・・・・見えない。きっと、襲いかかる格好のまま、彼らが空中で静止しているように見えていたと思います。 極限までじゃきんと伸びた、長くて切れ味鋭い爪。 姉さんはあっという間に、総勢二十機の集団を粉々にしてしまいました。 「・・・・・・はーい、立浪さん? 涎垂らしてないで起きなさーい?」 私はゆっくりと頭を上げました。いつもは授業では絶対に眠らないのに、いつのまにか力尽きたように眠っていたようです。あうう、決して春奈せんせーの現代文がつまらないとか、そういうわけではないですよう・・・・・・? 「いつものお昼寝の時間には、まだ三十二分早いですよー?」 どっと教室じゅうに笑い声が上がり、私はきゅーっと縮こまってしまいました。 「あううー・・・・・・」 ぽけーと半ば眠気に支配されながら、うとうとといつもの白樫の木に行くと。先客がいたので、私はとてもびっくりしました。 「このごろどうしたの? 元気がないし、とても気になっているんですよ?」 春奈せんせーが、太い根っこに腰かけて私を待っていたのです。私は慌てて、 「いや、申し訳ございません・・・・・・。その、最近勉強に励んでまして」 と、適当なことを口走ってしまいました。 「勉強ですか、自学自習はとてもいいことです」 春奈せんせーは、私の担任です。今年初めてクラスを受け持つことになった女の子みたいな先生で、私たちに混じってしまうと見分けがつかなくなってしまいます。 せんせーがそう言ってくれたので、私は内心ほっとして、大好きな大木に背中を預けました。いいお天気。お昼下がりの羽毛のような暖かさに包まれて、目を閉じて・・・・・・。 「毎晩毎晩遅くまで、姉妹揃って与田の研究所で自学自習です、か」 その瞬間、私の両目が、裂けてしまいそうなぐらい大きく開きました。 「そこでちゃんと現代文の自学自習でもやってくれてれば、あたしもちょっとは嬉しいんだけどね」 ぎゅっとスカートの上で拳を握りました。まさか、春奈せんせーに、私たち姉妹のやっていることが、知られていたなんて・・・・・・。 いや、特に隠しておく必要なんてなかったのです。私たちのやっていることは、特別重大なことではありませんでした。ただ、このようにしてせんせーやクラスメートたちに心配されてしまうことが、とにかく怖かったのです。申し訳ありませんでした。 私たちが毎晩、与田によって徹底的に痛めつけられていることが知られたら、春奈せんせーはどのような行動に出るのだろう? 私たちにやめるよう促すのだろうか? 学校を通じて、超科学者側に抗議をするのだろうか? もしそうなってしまったら、あれだけ強い気持ちとやる気を見せていた姉さんが、救われない。 それに・・・・・・。昨日、姉さんが見せた鬼のような戦いぶり。 私は彼女の恐ろしい横顔に、何か、見てはならないものを見たような気がしてならないのです。私たち姉妹は、何か、到達してはならない領域に到達しようとしているのではないか? やっぱり、あまり他人に触れられたくはなかったのが本音でした。 「ちょっと調べ上げればね、物事は簡単にバレてしまうもんなんです。・・・・・・ねぇ、いったい与田のところで何をやっているの?」 と、春奈せんせーはきいてきました。私は目線を落としたまま、震えていました。 「少し、私たちの異能力に関する研究に、お付き合いさせていただいているだけです・・・・・・。大丈夫です・・・・・・」 嫌な汗を流しながらそれだけ言うと、せんせーはため息をついてこう言いました。 「大丈夫なわけないでしょ? 顔面も腕も足もアザだらけ。暴行されたと勘違いされても、文句は言えないレベルだよ?」 私の隣に、春奈せんせーがふわりと肩を寄せてきました。私たちは背丈がほとんど変わらないので、肩と肩がちょうどよくぶつかって、いい感じです。あったかい。 「本当に大丈夫なの? 本当にただの能力解析なの? あなたが言いたくないのなら、これ以上突っ込もうとは思わないけど」と、春奈せんせーは優しく言います。「不安なんだ。初めて受け持ったクラスの子だから、気になってしかたがない」 「本当に大丈夫ですよ。ちょっとハードなだけで、どうってことはありません。授業中、寝ててすみませんでした。次からは気をつけますね」 「きつかったら、今日からでもやめたほうがいい。真面目な立浪さんが急に授業もまともに聞けなくなって、他の教科の担当も動揺してるぐらいなの。それに、立浪さんたち姉妹はとても強い。はっきり言ってめちゃくちゃ強い。無理にそのような研究に参加しなくても、これまで通り何も気にせず戦ってもらえれば」 「いいえ、私たちは研究に参加し続けます」 そう、私はきっぱりと言った。 「私たちが、もっとちゃんとこの力を使えれば、もっとたくさんの人を助けられます。そのお手伝いをしてもらっているんですから、これぐらいで根をあげちゃいけません」 「そう・・・・・・」と、春奈せんせーはしょんぼりしながら言いました。彼女が向けてくれた優しさをはねつけてしまったようで、私は非常に申し訳ない気持ちになります。 それでも私たち姉妹は、もっとみんなの役に立ちたい。もっと自分の異能力に詳しくなって、強くなりたい。それが共通の認識でした。 それに私には、今日まで誰にも明かしたことのない、別の気持ちというものがあります。 私は優秀な姉さんに対して強いコンプレックスを隠し持っていました。 私なんかと違って明るくて、強くて、人気者の姉さん。それに比べて私は何だろう? 足は遅いし、高く飛べないし、敵に大きなダメージを与えることもできません。ですから姉さんに続く二番手として、戦闘をフォローする立場に甘んじてきました。 ・・・・・・本当は、姉さんよりも強くなりたい。 あの夜、圧倒的な力を見せ付けられて、自分の中でどくどくとそんな気持ちが大きく膨れ上がっていました。与田の力を借りるのはしゃくでたまりませんが、これは私に与えられたチャンスでもあります。今はまだ百体程度しかロボットを倒せなくても、自分の戦い方や能力を深く知って、いつの日かは姉さんを越えたい。絶対に越えたい。 春奈せんせーは、白樫の枝から飛び立った小鳥を見ながらこういいました。 「立浪さんのことは、目を瞑っておいてあげる。でも、こちらが見かねるぐらい大怪我をしてたり、弱ってたりしたら、何としてでもあたしが止めてやるからね?」 嬉しかった。春奈せんせーのおかげで、私はいくらか疲弊していた心に元気が出ました。 ありがとうございます。私がそう呟いたとき、せんせーはにこっと微笑んでから立ち上がります。 ぐきゅるるるるる。 春奈せんせーの顔が、赤く染まりました。 私は吹き出してしまいました。この人、お昼も我慢して私の側にいてくれたのですね。 「すっかり忘れてましたけど、これ食べてください。昨日のお夕飯の余りものです」 すると、今にも飛び跳ねそうなぐらい、春奈せんせーはきらきらと瞳を輝かせました。 「いーの? ほんとーにいーの!」 「はい。私のお昼だったんですが、あいにくお腹が空いていなかったものですから。良ければ明日からも、うちの余りものでよければ差し上げますよ」 「やったー! やっぱ持つべきものは頼れる生徒だねえー!」 春奈せんせーの無邪気な笑顔を見て、私も気が抜けたように頬が緩みました。 ダイアモンド・プリンセス。この初々しい担任が披露した想像以上の異能力に、私たちクラスメートの誰もが驚かされていました。しかし、その実戦的な力はクラスの結束を非常に硬くさせました。お互いがお互いを心から信頼している、そんな素晴らしいものになりつつありました。 そう、それはまるでダイアモンド。ちょっとやそっとの衝撃じゃ崩されることのない、強固な結晶。輝かしい絆。これ、春奈せんせーが磨き上げたものなんですよ? 私は、優しくて頼りがいがあって、可愛い春奈せんせーがとても大好きでした。 ・・・・・・そんな気持ちをいつか、春奈せんせーに伝えてあげたいなと思っていたところでしたのに。 彼女は数日後に、別の仕事のため一週間ほどヨーロッパへ飛び立ちました。 もしも彼女があの日、あの場所にいてくれたら。私たち姉妹は救われたのでしょうか? 最初に戻る 【立浪姉妹の伝説】 作品 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 最終話 登場人物 立浪みか 立浪みき 遠藤雅 立浪みく 与田光一∥藤神門御鈴 登場ラルヴァ リンガ・ストーク ガリヴァー・リリパット マイク 血塗れ仔猫 関連項目 双葉学園 LINK トップページ 作品保管庫 登場キャラクター NPCキャラクター 今まで確認されたラルヴァ
https://w.atwiki.jp/hamiyalog/pages/76.html
TOPIC 子犬たちの冒険譚 第三話「ロストメモリー」 GM高梨千里 21 00 それでは、子犬たちの冒険譚、始めていきたいとおもいます。よろしくお願いします! ルセリナ 21 01 よろしくおねがいいたします ノクス 21 01 よろしくお願いします^^ ウィル 21 01 よろしくお願いしますー フィア 21 01 よろしくお願いします。 GM高梨千里 21 02 本日、すみーさんがお休みですので、また代振りを よろしくお願いします ルセリナ 21 02 はい マテル 21 02 よろしくおねがいします ウィル 21 03 はーい GM高梨千里 21 04 では、2日目の朝8 00から始めていこうと思います では、1区にいる3人から行きましょう。 ほかの方は表での発言をしないようにお願いします ノクス 21 04 がんば!(言い治め フィア 21 05 こっちが本命だぞ、頑張れー ウィル 21 05 はーい ルセリナ 21 05 はい GM高梨千里 21 06 ウィリアム、ルセリナ、アレックス……ですね ウィル 21 06 です GM高梨千里 21 07 現在、グレゴワールの元に向かえる時間までまだあるということで、リリエから家に来ないか誘われているところですが……どうしますか? ウィル 21 07 家にいきます ルセリナ 21 07 ええ、参ります GM高梨千里 21 08 それでは、リリエの家に向かいます。 3人が案内されたのは、ぼろぼろの家です。かろうじて生活ができるくらいの、と思っていただけると。 【リリエ】「えっと、お飲み物用意してくるから、座ってて! ごゆっくりどうぞ」 ウィル 21 10 (遠慮なく座り回りをキョロキョロ) GM高梨千里 21 10 そう言って、リリエはドアの向こうに行きます。何やらごそごそしており、こちらからは見えません。 ルセリナ 21 10 昨日同様、移動中視線は感じたでしょうか すぐお隠れになったようですけれど (昨日は GM高梨千里 21 10 いいえ、視線は感じませんでしたね ウィル 21 12 ふむ ルセリナ 21 12 二度目だからとも言えませんね……どうしたものやら GM高梨千里 21 12 もし、リリエに見つからずにこの家のことを調べたいのでしたら、《隠密判定》目標値7に成功かつ《探索判定》目標値9/13してもらいます。 ウィル 21 12 よし、やろう GM高梨千里 21 12 あとでリリエに許可をもらうのでしたら、隠密判定は必要ありません。 どうしますか? ウィル 21 13 ウィルで先ずは隠密ふります ルセリナ 21 13 できそうならば、隠れてがよい気がいたします GM高梨千里 21 13 はい、どうぞ ウィル 21 13 ピンゾロ以外やね、隠密は ルセリナ 21 13 出目次第では私がリリエさんと話をして、気を逸らしますけれど 9ならばいけますね ウィル 21 13 2d+3+2 えいや ダイス 21 13 ウィル - 2d+3+2 = [4,3]+3+2 = 12 GM高梨千里 21 14 はい、成功です。続けて探索判定をどうぞ ウィル 21 14 はーい 2d+3+3 探索 ダイス 21 14 ウィル - 2d+3+3 = [5,2]+3+3 = 13 GM高梨千里 21 14 おっ、成功ですね ウィル 21 14 せふせふ GM高梨千里 21 14 では、まず達成値9の情報から 服が入っているのであろう、木でできた箱をこっそり開けると、そこにはリリエのものらしき小さな服が数着と、長い黒の女性用ローブが2着、色あせた大きな黒のショールが1枚ある。おそらく、アウラのものだろう。男物らしき服は見当たらない。 そして、達成値13の情報です 床の布が何度もめくられたあとがある。どういうことだろうか? リリエに尋ねてみればなにかわかるかもしれない。また、ともすれば見落としてしまいそうな場所に、「髑髏を象った指輪」が落ちていることに気がついた。これは、もしや? 以上です ウィル 21 16 (回収します) GM高梨千里 21 16 指輪を回収ですね、了解です ルセリナ 21 17 んー…… 見識は可能でしょうか アレックスさんもいますし、可能ならば振りたいです GM高梨千里 21 18 はい、可能です。目標値は13でどうぞ ウィル 21 18 見識は持って帰ってからやりたいが……先ずはウィル見識します GM高梨千里 21 18 これはノクスだと目標値が下がるとだけ ウィル 21 18 ほう ルセリナ 21 19 見てわかるだけの情報を回収できれば 本格的な調査は戻ってから、ですね ウィル 21 19 2d+3+3 ウィルセージ見識 ダイス 21 19 ウィル - 2d+3+3 = [3,3]+3+3 = 12 ルセリナ 21 20 アレックスさんでも振ります GM高梨千里 21 20 スロット? はい、どうぞ ルセリナ 21 20 2d+6+5 セージ6 知力B5 ダイス 21 20 ルセリナ - 2d+6+5 = [6,3]+6+5 = 20 GM高梨千里 21 20 さすがアレックス ウィル 21 20 アレックス見てから割るか判断 ルセリナ 21 20 1ゾロ以外でした さすがです GM高梨千里 21 20 では、アレックスはこの指輪が「メティシエの聖印」であることを見抜きます ウィル 21 20 流石メインもふもふ ルセリナ 21 21 予想通りともうしますか…… GM高梨千里 21 21 そうこうしている間に、とたとたと足音がします。 ルセリナ 21 21 ああ、では私が足音のほうに向かいます ウィルさんとアレックスさんは取り繕っておいてくださいませ ウィル 21 22 ふぁ!? GM高梨千里 21 22 では、リリエがお盆の上に、それぞれ形の違う木のコップに水を入れたものを3つ乗せてよろよろとこちらに来ているようですね ウィル 21 22 (調べた後を元通りにします指輪は懐に) GM高梨千里 21 23 はい、了解です ルセリナ 21 23 ゲストが手出しする、というのも無粋ですし。見守りましょうか 見守ります うっかりがありそうならば、すぐ助けますよ GM高梨千里 21 24 では、よろよろと水を持ってきたリリエは、ゆっくり、ゆっくりと3人がいるほうにやってきて、申し訳なさそうにコップをそれぞれの前においてくれます。 【リリエ】「ご、ごめんなさい……お茶がなくて……お水なの……」 ウィル 21 25 「別に構わない、茶は渋いから苦手だ」 (そして水を飲む) GM高梨千里 21 25 あまりおいしくはないですが、普通に井戸の水ですね 【リリエ】「そうなの? よかったぁ」(ほっと安心したようです) ウィル 21 26 「まあまあだな」 (ごくごく) ルセリナ 21 26 「急でしたもの、構いませんよ。ふふ、普段はもてなす側ですので、新鮮です」 GM高梨千里 21 26 【リリエ】「ご本で読んだの、おうちに誰か呼んだら、お飲み物をだすんだよね」 【リリエ】「えっと、うんと、何もないですけど、ゆっくりしていってください」 ここでは、リリエに訊きたいことがあれば尋ねられます。 ルセリナ 21 29 訊きたいこと…… ウィル 21 29 んー…… 「お前の母親がぬいぐるみを放り投げていたが、嫌いなのか?」 GM高梨千里 21 31 【リリエ】「ぬいぐるみ……ライオンさんのこと? うーん、そんなことは言ってなかったと思う……ぬいぐるみ、ほしいけどお金がなくて買えないの。だから、見に行ったことないよ」 ルセリナ 21 33 「可愛らしいデザインのものはそれなりに値が張りますものね。洋裁が得意な姉妹がおりましたけれど、いい報酬になると言っておりました」 GM高梨千里 21 34 【リリエ】「うん! わたしね、大人になったら、お仕事して、うさぎさん買うの!」 ルセリナ 21 35 アレックスさんの耳がぴくぴくしそうですね ウィル 21 35 ……ライオンの妹としてうさぎさんが増えそう GM高梨千里 21 35 保存食ですかね?>ライオンの妹、うさぎ ウィル 21 37 「うさぎねぇ……自分で作った方が安くつくと思うが母親から裁縫は習わないのか?」 GM高梨千里 21 37 【リリエ】「さいほう? なあに、それ」 ウィル 21 39 「……服を縫ったり、ぬいぐるみを作ったりすることだ」 ルセリナ 21 39 「お母様はご多忙のようですし、教える時間を作るのも難しいのではありませんの?」 GM高梨千里 21 40 【リリエ】「あ、シンデレラがしてたやつだ!」 ウィル 21 41 「まあ童話でもしている者が多いな……」 ルセリナ 21 42 「先ほど、リリエさんもおっしゃっていましたしね。朝早くから夜遅くまで、と」 GM高梨千里 21 42 【リリエ】「えっと、お母さんは、『7歳になったら教えてあげる』って言ってたよ!」>裁縫 【リリエ】「え? うん」 ルセリナ 21 43 「お母様はずっとそう働かれてますの? もしそうなら、お体が心配です」 GM高梨千里 21 44 【リリエ】「うん。朝にごはん食べて、お弁当持ってどこかに行くの。夜は、わたしが寝る準備してるくらいだよ」 ウィル 21 46 「どこに行ってるかは分かるか?」 GM高梨千里 21 46 【リリエ】「うん。神殿っていってたよ。司祭様のお手伝いしてるんだよって」 ルセリナ 21 46 はい ウィル 21 47 はい GM高梨千里 21 47 【リリエ】「このお手伝いは、町が平和になるのよって言ってた!」 ウィル 21 48 「……どんなことをしていると言っていた?」 ルセリナ 21 49 「神殿のお手伝いですか。私も神官として、お聞きしたいです」 ティダン様の神殿 とは言いませんが GM高梨千里 21 50 【リリエ】「神殿のおそうじをしたり、みんなのごはんを作ったり……あとね、……あ、これ、お母さんに言っちゃだめって言われてるんだ(小声)……」 ウィル 21 51 「俺たちに教えられないのか?」 (精一杯の優しい声) GM高梨千里 21 51 【リリエ】「誰にも言っちゃだめよって……うう……」 ウィル 21 52 ……ライオンさん案件? ルセリナ 21 52 お任せしましょう^^ ウィル 21 53 OK やらない GM高梨千里 21 53 wwww ルセリナ 21 53 やらないのですか(笑 ウィル 21 53 「分かった、これ以上は無理に聞かん」 GM高梨千里 21 53 【リリエ】「うん、ごめんなさい……」(しょんぼり) ウィル 21 53 ( # ゜Д゜)やらねぇよ! ルセリナ 21 54 「お母様との内緒話ですもの。無理に聞いたりはしませんわ」 GM高梨千里 21 55 【リリエ】「うん……」 ウィル 21 56 (ここでマナチャージクリスタルを布の辺りまで転がす) ルセリナ 21 57 「わたくしもリリエさんのお母様同様、神殿でお掃除や料理をして育ちましたのよ。他の方にお話できないようなこともありますし、ね」 といたずらっぽく笑います 雑談雑談 ウィル 21 57 「む、落としてしまったか……」 (マナチャを拾いに布の辺りまで移動したい) GM高梨千里 21 57 リリエは俯いていて気づいてません。 【リリエ】「そうなの? えっと、お姉ちゃんは神官さまなの?」 ルセリナ 21 58 「家族以外の方に話せないのは当然です」 「ええ、シーン様に仕えてますわ。この町の神殿……ティダン様の奥様です」 GM高梨千里 21 59 【リリエ】「おくさま? ってなあに? えらい女のひと?」 ルセリナ 21 59 間違っておりませんね(真顔 GM高梨千里 21 59 ウィリアム、リリエはウィリアムが何かを落としたことに気づいていませんが、どうしますか? ルセリナ 22 00 「ええ。大きく言えば間違ってないでしょう」 ウィル 22 00 んー……ヴァルキリー放してるしマナチャを探してるフリして待機 GM高梨千里 22 01 【リリエ】「ティダンさま、の、おくさま? って?」 ルセリナ 22 01 あら? GM高梨千里 22 02 リリエの中では今、シーンさま=ティダンさまの「偉い女の人」ですから よくわかってないですね ウィル 22 03 「ティダンの嫁のことだ」 (よっこいせとマナチャ拾う) GM高梨千里 22 04 【リリエ】「およめさん! わかった!」 【リリエ】「きれいなドレスを着れるのが、およめさんだよね! 知ってるよ!」 ウィル 22 04 「ところでこの布、何度もめくられたようだが何かあるのか?」 ルセリナ 22 04 「……ああ! その表現が分かりやすかったですね。分かりづらい言い方をしてしまい申し訳ありません」 謝罪だけ GM高梨千里 22 04 【リリエ】「え? ううん、わたしはめくらないよ?」 ウィル 22 05 「お前の母親がめくっていたのか?」 GM高梨千里 22 05 【リリエ】「知らない。ねえ、わたしも気になる! めくっちゃえ、えいっ」 リリエは布を勢いよくめくりました。 ウィル 22 06 ふぁ!? ルセリナ 22 06 大胆ですね GM高梨千里 22 06 その下には、地下に続くのであろう、四角い扉がありました。 【リリエ】「なんだろう、これ??」 ウィル 22 07 「扉だな」 GM高梨千里 22 07 【リリエ】「とびら? なんでこんなところにあるの?」 ルセリナ 22 07 「地下貯蔵庫……ならば、リリエさんがご存知でしょうし。」 外観に不似合いですね ウィル 22 07 「俺が知るか」 GM高梨千里 22 08 【リリエ】「なんだろう?? えいっ、んしょ、……あれ? あかない……」 ウィル 22 08 ロックか ルセリナ 22 08 「……気になりますね。リリエさん 行ってみますか?」 うふふ ウィル 22 09 「おい待て、今行くのか……?」 GM高梨千里 22 09 【リリエ】「行きたい!!」」 ルセリナ 22 10 「……ああ、でも。隠されていたようですし、リリエさんが向かったらお母様が驚かれるかもしれませんね」 ウィル 22 11 「ちょっと待て、最初の目的を忘れるな。俺たちはエルフに会うまでの時間潰しでここに来たんだろう?時間過ぎても知らんぞ」 (必死で止めるウィルくん) GM高梨千里 22 11 【リリエ】「あ……そう、だよね。きっと、秘密なんだよね」 ルセリナ 22 11 「私も小さい頃 上の階や地下に勝手に向かうな、とお姉さま方に止められたものです」 GM高梨千里 22 11 【リリエ】「わかった……」(ちょっとざんねんそうです) ウィル 22 12 よしよし GM高梨千里 22 13 言いくるめたりするのであれば今ですよ ルセリナ 22 13 「ですから、私達が先に向かって、危険がないか確認できてから リリエさんも行きましょう」 にこにこ GM高梨千里 22 14 【リリエ】「いいの?」 お目めキラキラ ウィル 22 14 え、逝くの!? 「え、行くの!?」 ルセリナ 22 15 ウィルさんの反応が面白いです 「向かいたいところですけれど」 ウィル 22 16 「俺たちだけでか?」 ルセリナ 22 16 「そろそろグレゴワールさんのところに向かいませんと」 GM高梨千里 22 16 時計を確認すると、そろそろ8 50ほどですね ルセリナ 22 17 「それに、フィアさんたちに黙って行動するほど 私無謀ではないつもりなのですけれど……」 どう思われてましたの私 ウィル 22 17 「なら、先にエルフの所に行ってから他の奴等と合流して、行くのでいいな?」 このまま行くと思ってました ルセリナ 22 17 「ええ。リリエさん、午後にまたおじゃまして構いませんか?」 GM高梨千里 22 18 【リリエ】「もちろん! 待ってるね!」 ルセリナ 22 18 「では約束です。お母様にも内緒にしてくださいませね?」 と指切り GM高梨千里 22 19 【リリエ】「うん、内緒!」嬉しそうに指切りに答えます ルセリナ 22 19 リリエさんといいアレックスさんといいウィルさんといい 私今、可愛らしい方々に囲まれております 役得です! GM高梨千里 22 19 ぎゅーすれば嬉しそうにぎゅーしかえす幼女がいますよ ルセリナ 22 20 きゃー(ぎゅー GM高梨千里 22 20 ぎゅーっ ウィル 22 20 ……それじゃあ、他の所にカメラ向けてもらおうか (死んだ魚の目 ルセリナ 22 20 まあそれはともかくとして、大胆に剥がされた床布を元の状態に戻しておいてくださいませ(笑 GM高梨千里 22 20 はい、では1時間経過しましたので、2、3区のほうに移りますね。 ルセリナ 22 20 お母様は夜遅くまで戻られないというお話でしたけれど、そのままにしておくのもなんですし( はい GM高梨千里 22 21 では、床の布を戻したところで、交代しましょう。 2、3区にいるマテルとフィアース、出番ですのでこちらにどうぞ フィア 22 21 へい マテル 22 21 しゅたっ GM高梨千里 22 21 ルセリナとウィリアムは++へ では、2、3区は町の人1人に聞き込みを行ったところです。どうしますか? マテル 22 23 4区ちらっと見て5区の衛兵ですかね GM高梨千里 22 24 では、移動ということでよろしいでしょうか? 5分かけて移動します。 フィア 22 24 「というわけでマテル、一旦変装しておこうか」 マテル 22 24 「え、えっと、痛くしないでね?」 GM高梨千里 22 24 間違えた、10分で移動です フィア 22 25 軽く偵察を行うということで、身元がバレないように変装させてみる そこらの路地裏で大丈夫かね GM高梨千里 22 26 はい、では人気のないところにいけたということで、どうぞ フィア 22 27 「よーし、そんじゃ動くなよー……」 色々いじって見た目少年風に偽装 2d+5+3-4 ダイス 22 28 フィア - 2d+5+3-4 = [1,5]+5+3-4 = 10 GM高梨千里 22 28 はい、OKです フィア 22 28 あんまり出目良くはないなあ…… マテル 22 28 「んー、髪、邪魔ね」 フィア 22 29 「切るわけにもいかんしな。ま、パッと見で神官とわからないぐらいにはできたろ」 GM高梨千里 22 29 はい、では一目見ただけではわからないようにできましたね。 移動しますか? フィア 22 29 移動しよう マテル 22 29 れっつごー 「いつもがモロ神官だものねー」てくてく フィア 22 30 中に入るんじゃなくて、遠目で魔物知識判定ができるぐらいの距離まで近づくだけだな GM高梨千里 22 30 では、現在8 10、移動後8 20です 遠目、ということは相手に気づかれないくらいの距離、ということでよろしいでしょうか フィア 22 31 気付かれないで判定できるならそれに越したことはないかな マテル 22 31 ですね GM高梨千里 22 31 隠密判定をもちろん振ってもらいますが…… フィア 22 31 俺の方でサポートできないかな? GM高梨千里 22 31 隠ぺい判定で可能とします フィア 22 32 2d+5+3 では隠蔽判定を。 ダイス 22 32 フィア - 2d+5+3 = [5,4]+5+3 = 17 GM高梨千里 22 32 はい、ではマテルはうまく隠れられました マテル 22 32 完璧ですね GM高梨千里 22 32 では、隠密判定をどうぞ フィア 22 32 「……よし、それじゃ頼むぞ」 魔物知識はよろしく マテル 22 33 自分が隠密です? GM高梨千里 22 33 ああ、そうか。フィアースは近づかないんですかね? フィア 22 33 近くにはいておく 見える位置には出ないかな GM高梨千里 22 33 マテルは1ゾロチェックとして、2d振ってもらいましょう フィア 22 33 俺も隠密必要なら振るよ GM高梨千里 22 33 いえ、出ないのであればいりませんよ マテル 22 34 2d ちぇっく まあ出ない ダイス 22 34 マテル - 2d = [2,5] = 7 フィア 22 34 了解 GM高梨千里 22 34 そうですね、では無事に隠れながら近づくことができました。魔物知識判定どうぞ マテル 22 34 2d+8+1 まもち ダイス 22 34 マテル - 2d+8+1 = [1,2]+8+1 = 12 マテル 22 34 あの GM高梨千里 22 34 大丈夫です。 マテル 22 34 そうなんですか フィア 22 35 人間だと弱点とか無いしね GM高梨千里 22 35 立っている門番は、「山賊の突撃兵」(Ⅱ-318/302)と「山賊の弓兵」(同じく)相当の者たちですね ぶっちゃけまもちは1ゾロチェックでした フィア 22 36 少なくとも、5区の門番に立ってるような連中なら相手にならないか マテル 22 36 「かくしか」 フィア 22 37 「……よし、それだけ分かりゃ十分だ。戻ろうぜ」 マテル 22 38 「了解。……一応神殿も遠目から見とく?」 フィア 22 39 「……いや、神殿はやめとこう。向こうの本拠地みたいなもんだし、二人だけで行きたくない」 GM高梨千里 22 39 現在8 30。どうしますか? マテル 22 39 「うん、わかったわ」 どうしようかしら フィア 22 39 「あとは、3区の守りの剣があるとこを見ていこうぜ。警備が立ってたらまた識別頼む」 マテル 22 40 「はーいっ」 フィア 22 40 3区に戻って町民会館の様子を見るかな 「……あ、口調気をつけとけよ。今、男の格好だからな」 GM高梨千里 22 40 はい、ではさらに10分経過させて、8 40。町民会館前にたどり着きました。 フィア 22 41 通りすがりのフリして眺めてみますが、警備が立ってたりしますかね GM高梨千里 22 41 周りには行きかう人々こそいますが、警備は立っていないようです マテル 22 41 「お、おう、わかったぜ?」 GM高梨千里 22 41 門には厳重に鎖が巻いてあり、大きな南京錠がかけられています フィア 22 42 「……あんま喋らないほうが良いかもな」 往来に紛れて近くによって、世間話のふりでもしつつ聞き耳立ててみるか GM高梨千里 22 42 特に何も気になることはしゃべっていません。ただの世間話ですね。 フィア 22 43 あ、聞き耳立てるのは建物の中の様子の方です GM高梨千里 22 43 あ、なるほど 特に何も聞こえません。 もし詳しく調べたければ、判定をどうぞ フィア 22 44 「……何も聞こえねーな。もしかして、無人なのか……?」 判定というと、聞き耳ですか? GM高梨千里 22 44 はい、聞き耳判定どうぞ フィア 22 44 2d+5+2 聞き耳 ダイス 22 44 フィア - 2d+5+2 = [1,4]+5+2 = 12 マテル 22 45 「警備の一人くらいいてもいいはずだけど」 自分も平目で 2d ダイス 22 45 マテル - 2d = [4,3] = 7 フィア 22 45 14で何か聞こえるなら割るよ GM高梨千里 22 45 いえ、大丈夫です。 フィアースは中に人がいないと確信します。 マテルは確信まではできませんでしたね マテル 22 46 「人いないんじゃないか、コレが普通なのか?」 かしらと言いたい フィア 22 46 「……単に鍵かけてるだけで、警備はしてない? 企んでることの割には不用心すぎる気がするな」 「ともあれ、警備が居ないなら、神官を確保したあとこっそり儀式しちまうのもありか。……ま、俺らだけで入ってもしょうがないし、後でまた来ようぜ」 GM高梨千里 22 48 では、ここで2人とも、見識判定をどうぞ。目標値9。 フィア 22 48 2d 見識平目 ダイス 22 48 フィア - 2d = [4,1] = 5 マテル 22 48 2d+8 ダイス 22 48 マテル - 2d+8 = [5,5]+8 = 18 GM高梨千里 22 48 ではマテルは、「剣の結界は儀式で保っており、その儀式が1週間行われないと剣の結界は消えてしまう」ということに思い当たります マテル 22 49 週一レベルなんだね GM高梨千里 22 49 そうですね。さて、司祭が行方不明になってから何日くらい経ってましたっけ フィア 22 49 てことは、神官が行方不明になったのが4~5日前か マテル 22 50 あと2日ですね フィア 22 50 昨日の時点であと3日で砕けるって話だったからな GM高梨千里 22 50 はい。 マテル 22 51 「週一で儀式をしないとダメだった気がするから本当にあと2日で壊れるみたいね……だな」 フィア 22 51 「そうだな、早いとこ確保しねーと」 ともあれ、ここで分かるのはこれくらいだろうし。聞きこみに戻るか? マテル 22 53 それくらいしか思いつかないな わざわざマップに図書館って書いてあるから後で行きたいです GM高梨千里 22 53 では、5分ほどで図書館に行くことができます。 どうしますか? フィア 22 54 今行くか? 正直あまり4区には近寄りたくないんだが GM高梨千里 22 54 現在8 40を少し過ぎたくらいですが フィア 22 54 行くにしても、午後全員揃った時にしたい マテル 22 54 うんみんな揃ってからでもいいかとは フィア 22 55 じゃあ、このままもう少し聞きこみを続ける。聞く内容は前回通行人に聞いた内容と同じで、情報の裏を取る感じだな 新しい情報が出ないなら、1区組の方に戻って良いかと思う GM高梨千里 22 55 特に新しい情報は出ませんが……何を聞くかにもよりますね ルセリナ 22 56 基本事を起こすのは揃ってからにしたいですね GM高梨千里 22 56 どうしますか? 同じ内容を聞くのであれば、本当であると確信を得られるくらいですが マテル 22 57 んー フィア 22 57 そうだ、町長とか5区に住んでる奴らの評判も聞いておきたい GM高梨千里 22 57 では、誰に聞きますか? 周りには主婦がほとんどです フィア 22 58 じゃあ適当に暇そうにしてる主婦に聞いてみよう。前回と同じ内容を尋ねたあと、5区の奴らのことを尋ねる。 GM高梨千里 22 59 では、前回と同じことを聞くところは、おおむね同じ情報なので飛ばしますね フィア 22 59 「そういえば、さっき5区の方まで行ってみたんですが、すげえ立派な門構えなんですね。あそこに住んでる方々って、どんな人達何すか?」 GM高梨千里 23 00 【3区の主婦】「ああ、5区の人ねえ……嫌な人たちよ。いっつも庶民庶民ってこっちのことを見下して、同じ空気すら吸いたくないみたい」 【3区の主婦B】「それにすごく乱暴よね。1区の子供を蹴り飛ばしてるの、見たわよ」 【3区の主婦C】「まるで、自分たち以外は人族じゃないって言わんばかりの態度なのよ。ひどいと思わない?」 フィア 23 01 「ありゃ。そりゃまたいけ好かねえですね…… おっと、大きな声で話しててそいつらに聞こえちゃ大変だ」 わざとらしく周りを見渡してみるよ GM高梨千里 23 01 【3区の主婦A】「でも、前までこんなことなかったわよね」 【3区の主婦B】「そうねえ、霧が出てくる1週間前くらいかしら。急に乱暴になったの」 【3区の主婦C】「そうそう! 確か、ずいぶんと深くフードを被ったお嬢さんが、神殿に来たころかしら」 【3区の主婦A】「それくらいだったかしら? もっと前のような気がするけど」 【3区の主婦】「あのお嬢さん、いい香水つけてたみたいだし、フードの下に帽子でも被ってたのかしらねえ」 フィア 23 04 フードで香水着けた女ね。前の聞きこみでも情報でたな GM高梨千里 23 04 【3区の主婦C】「かもしれないわね。よっぽど高い帽子だったのかしら? 帽子の上からフード被るなんて、変よねえ」 フィア 23 04 「フードの下に帽子? フードが不自然に出っ張ってたとかですか」 GM高梨千里 23 05 【3区の主婦A】「そうなのよぉ。なんか妙に頭が大きく見えて、変ねえってみんなで後で笑ってたの」 【3区の主婦B】「美人さんなのに服はあまり無頓着なのかしら? それとも流行り?」 フィア 23 06 「そりゃまた変なファッションっすね……」フードの下に出っ張りって、今宿屋に居る奴が思い浮かぶんだが…… ドレイクって、普通は守りの剣の影響下に近寄れないはずだよな GM高梨千里 23 06 【3区の主婦C】「やだ、そんな流行り、すぐ終わるわよお!」 マテル 23 06 「ははは……この町の人達みんな神殿には普通に行かれるんですか?」 普通のドレイクは入れないんでしたっけ フィア 23 07 ノーマルドレイクは穢れ4点だったような ノクス 23 07 (入れないよ。穢れ4点だからね) GM高梨千里 23 07 (ここでみなさん、3巻の197ページを読んでみましょう) フィア 23 08 ああ、一応回避策はあるんだっけね GM高梨千里 23 08 (旧は173ページです) フィア 23 12 とりあえずマテルの質問の回答待ちかな マテル 23 12 うん GM高梨千里 23 13 【3区の主婦A】「そうねえ……事件が起こる前はしょっちゅう行ってた気がするわ」 【3区の主婦B】「子供を預かってもらったりねえ」 【3区の主婦C】「司祭様が読み聞かせをしてくださってたんだったかしら。まあ、事件が起きて、お祈り以外は立ち入り禁止になってからそんなこともなくなったけど」 【3区の主婦A】「あれ、すごく助かってたのにねえ」 【3区の主婦BC】「「ねえー」」 フィア 23 14 「事件ってえと、霧が出始めた頃のはなしですかね?」 GM高梨千里 23 15 【3区の主婦B】「そうよ、今から1か月ほどまえかしらねえ」 【3区の主婦C】「ねえ、あなたたち冒険者なんでしょ? あの霧、なんとかしてくれないかしら」 【3区の主婦A】「夜に買い忘れたものを買いに行けなくて、不便ったらありゃしないの」 【3区の主婦B】「そうそう、子供が急におやつ食べたいとかいいだしたりとかねえ」 【3区の主婦C】「あと、夫が飲んだくれて帰ってきたときも困るわよねえ」 フィア 23 16 「そうすね、ちょうどその霧の原因究明のために働いてるとこですんで、何か気づいたこととかあれば教えていただけると助かります」 マテル 23 16 「ま、まあ、今何とか調査してますので……」 GM高梨千里 23 17 【3区の主婦A】「あらぁ、そうなの? なら何でも聞いてちょうだい!」 フィア 23 17 ちなみに、「事件」=「霧が出始めたこと」で合ってますかね GM高梨千里 23 17 あってますよ フィア 23 17 了解です。じゃあ、一旦聞きたいことは終わりかな GM高梨千里 23 17 はい、ではちょうど9 00ということにしましょうか。 マテル 23 17 はい フィア 23 18 了解 GM高梨千里 23 18 場面を変えますね。交代してください ウィル 23 18 はーい ルセリナ 23 18 はい GM高梨千里 23 18 ルセリナとウィリアムは表へ。フィアースとマテルは++へ。 では、グレゴワールの家の前につきました。現在9 00 ルセリナ 23 19 リリエさんの誘導で、ですよね? GM高梨千里 23 19 はい、そうですね 【リリエ】「ここがおじいちゃんのうちよ!」 ウィル 23 20 (とりあえずノック) GM高梨千里 23 20 【リリエ】「わたし、おうちに帰るね。おるすばんしなきゃだから」 ルセリナ 23 20 「はい、ここまで案内してくださってありがとうございました。また後でお会いしましょうね」 GM高梨千里 23 20 【リリエ】「うんっ! ばいばーい」 ウィル 23 21 「待て」 ルセリナ 23 21 手を振ってお別れしましょう というか、紹介していただきたいところなのですけれど GM高梨千里 23 21 【リリエ】「え? なあに?」 立ち止まって不思議そうに戻ってきましょう ウィル 23 21 「駄賃の変わりだ、家に帰ってから食べろ」 (保存食からあめ玉を取り出して渡す) ルセリナ 23 22 可愛らしい GM高梨千里 23 22 【リリエ】「わ、わあああ……!! いいの? 本当に?」 目がキラキラしてます ウィル 23 22 「構わん」 GM高梨千里 23 22 【リリエ】「やったー!! ありがとう、うぃりあむお兄ちゃん!!」 ウィル 23 23 「……いいから早く帰れ」 (そっぽ向く) ルセリナ 23 23 「仕事をしたなら、相当の報酬が必要ですものね」 とにこにこしていましょう GM高梨千里 23 23 きゃっきゃと喜びながら、嬉しそうに口に入れて、もう一度大きく手を振って帰っていきました。 ウィル 23 23 「転けるから食べながらはやめなさい」 GM高梨千里 23 23 【リリエ】「はあい!!」 そして、リリエの姿が見えなくなると同時に、扉が開きます。 そこには、金髪に淡いグリーンの瞳をした、エルフによく似たルーンフォークが無表情で立っていました。 黒いロングワンピースに、白いエプロンをしています。 【フィデリーテ】「いらっしゃいませ。拙宅はグレゴワール・マルブランシュの家でございます。何か御用でしょうか」 そう言って、彼女……フィデリーテは深くお辞儀をします。 ウィル 23 26 「そのグレゴワールというエルフに話がある」 GM高梨千里 23 26 【フィデリーテ】「承りました。主人は中にて日を浴びておりますゆえ、ご案内いたします。何か御用がございましたら、何なりとお申し付けくださいませ」 そういって、中に招いてくれます。 ルセリナ 23 27 「ありがとうございます。急な訪問、申し訳ありません」 随分とすんなり入れますのね GM高梨千里 23 28 廊下を行くと、大きな窓のある部屋に出ます。そこには、大きなマギスフィアが備え付けられた車いすにもたれかかる、白髪白髭の老エルフがいました。 【フィデリーテ】「お客様がいらっしゃることは、喜ばしいことであるとの主人の仰せでございますゆえ」 そう言って、フィデリーテは老人の元に向かい、耳元で何かをささやきました。 すると、老人は手元で何かを操作します。すると、車いすがくるりとこちらに向き直りました。 ルセリナ 23 31 聞き耳、という場面ではありませんね。そもそも言語が分かりません。 GM高梨千里 23 31 ウィリアムのみ、以下の内容が理解できます。 【グレゴワール】『よくいらっしゃった……儂に何かご用かね……? ……こんな、老いぼれの知識でよければ、役に立てておくれ……』 ほかの二人は、魔動機文明語であることのみ理解ができますね 【フィデリーテ】「よろしければ、通訳をいたしますのでお申し付けくださいませ」 そういってフィデリーテはグレゴワールのそばに控えています ウィル 23 32 『俺たちとしては長く生きて老いぼれるという状態が羨ましいがな』 (魔動機文明語でそう返事) GM高梨千里 23 34 【グレゴワール】「おお、これはこれは……ハイマンの方かのう……? 失礼なことを……申し上げた……」 ウィル 23 35 『別に構わん、慣れている……さて、本題へと移ろうか』 GM高梨千里 23 35 【グレゴワール】『なんなりと……』 ルセリナ 23 36 さて質問…… ウィル 23 37 「おい、ヴァルキリー。何か質問は?」 「思い付かないなら先に俺が聞くぞ」 ルセリナ 23 38 「……あるのですけれど、直球で聞いていいものやら、と。まあ取り繕っても仕方ありませんね。司祭様に関して聞いていただけますか?」 ウィル 23 38 (無言で頷く) GM高梨千里 23 38 【グレゴワール】『……ああ、』 ウィル 23 38 『この街のティダンの司祭の行方を知らんか?』 GM高梨千里 23 39 【グレゴワール】『……おお、おお……やっと、ここにそれを尋ねるものが現れたか……ああ……神よ……』 【グレゴワール】『……神殿は、汚された……すでに、あそこにあの者の味方はおらんかった……あの者は、民に気づかれまいと……全てを、隠しておった……』 ルセリナ 23 41 何をおっしゃっているかは分かりませんが、反応を見る限り よい返しが期待できますね GM高梨千里 23 42 【グレゴワール】『……神殿に、巣食っておったのは……人に化ける、人を食らうもの……そして、角ある竜人の娘……』 ウィル 23 42 『……オーガにドレイクか?』 GM高梨千里 23 43 【グレゴワール】『……そうじゃ……とても、あやつ一人では……太刀打ちが、できんかった……』 ウィル 23 43 『……喰われたのか?』 GM高梨千里 23 43 【グレゴワール】『神官たちは……みな、食らわれた……強き者は、捕らえられ……おぞましき、実験の種に……』 【グレゴワール】『……生を、死を、否定せんとするものが、後ろにいる……そのものと、角ある娘は、連絡を取っていた……』 【グレゴワール】『……あやつは、食らわれてはおらんだろうが……おそらくは、生きてはおるまい……神殿の、オルガンを調べれば……鍵が、開くじゃろう……』 ウィル 23 46 『待て、まるでお前はあの中で起こったことが分かっているような口振りだが、なぜ分かる?』 GM高梨千里 23 47 【グレゴワール】『……風と、光は……全てを、知るのじゃ……シルフも、フォウも……常にこの町……すべてを、見ておるからのう……』 ウィル 23 48 『妖精か……』 GM高梨千里 23 48 【グレゴワール】『……そういえば、シルフが騒がしいのう……お主ら、何か関わりがおありかのう?』 ウィル 23 49 『……連れに妖精に嫌われそうなのがいるな』 (ドレイクのこと) GM高梨千里 23 49 【グレゴワール】『……いや、いや……しきりに、礼をいっておる……』 ウィル 23 50 『礼?』 『……そういえば、前に風の妖精と何かしらやってたな』 GM高梨千里 23 51 【グレゴワール】『ああ……いとし子を、守られたのか……いとし子の、木を……そうか、そうか……』 ルセリナ 23 52 因果は巡る糸車、とは言ったものですね GM高梨千里 23 53 【グレゴワール】『……あの木は、角ある竜人の、一人が……実験の、核として……狙っておったのじゃ……』 【グレゴワール】『あれは……技術者が扱えば……魔動機の、コアになる……儂も、時折……触ったもんじゃ……』 ウィル 23 54 『そうか……今回の一件が片付いたら、改めて話を聞きたいな』 ルセリナ 23 55 同時通訳されているなら、反応せざるを得ませんね まさかこのような場で出るとは思っておりませんでした GM高梨千里 23 56 【グレゴワール】『他に、何か……訊きたいことは、あるかのう……?』 フィデリーテはじっとあなたたちの様子を見ています。通訳はしていません(ウィリアムが話せると分かったため) ウィル 23 57 『……あのガキンチョを蘇生した人物を知っているか?』 ルセリナ 23 57 むぅ……では反応できません(笑 ウィル 23 57 良かった GM高梨千里 23 58 【グレゴワール】『……あれは、不死なる女神の……あの術を……何某かの方法で、手に入れたようじゃのう……』 【グレゴワール】『怪しい、黒いマントの人物が……2年ほど前に、ここを訪れた……』 【グレゴワール】「1区の、隅のほうじゃったか……そこに、やってきてのう……兄夫婦と、姪を失い狂うた娘に……甘言を、垂らしたのじゃ……」 【グレゴワール】『……この町で、真に不死なる神を求めるは……あの娘じゃろう……』 ウィル 00 00 『……そうか』 ルセリナ 00 02 ちなみに不死なる女神とは GM高梨千里 00 02 あ、女神ってやっちゃった 神です 女神じゃないです ルセリナ 00 02 ですよね そんな神様いらしたかと GM高梨千里 00 03 別のゲームのが出てしまいまして……失礼しました ウィル 00 03 『その甘言を垂らしたアホンダラはまだこの街にいるのか?』 GM高梨千里 00 04 【グレゴワール】『……恐らくは、あの角ある娘の裏におるものの、一味じゃろう……妖精たちが、嫌っておった……』 【グレゴワール】『……今は、ここにはおらんらしいのう』 ルセリナ 00 05 リリエさんの蘇生と前後してこの町への侵食が開始されていたのですね ウィル 00 05 『……因みにあのガキンチョが亡くなった時期は?』 GM高梨千里 00 06 【グレゴワール】『……2年、前じゃのう。……蘇生されたのは、その1日あとじゃ……』 ルセリナ 00 07 一人の少女の悲しみをきっかけに、と思うと ひどく辛いものがありますね ですが、簡単に許せる話でもありません ウィル 00 07 『……まだまだ聞くことはあるが体調は問題ないか?』 GM高梨千里 00 08 【グレゴワール】『おお』 【グレゴワール】『このおいぼれの、体を気遣ってくださるのか……大丈夫じゃ……この町の危機に、差し込んだ光を・……逃すわけにも、いくまいよ・……』 ウィル 00 09 『……では続けよう』 『そのガキンチョの家の地下に謎の扉があったが心当たりはあるか?』 GM高梨千里 00 10 【グレゴワール】『ああ……あれは、忌まわしき霧の……霧纏いし死者が、工業区へ向かう……そのための、通路じゃ・……』 【グレゴワール】『あとは、そうじゃのう……不死神のものどもが、あの場所を通っている、可能性はあるじゃろう……』 ルセリナ 00 12 ……とんでもない ウィル 00 12 「……三人で逝かなくて良かったな」 GM高梨千里 00 12 【グレゴワール】『……何やら、細工をしていたようじゃ……あの下は、蛮族どもの天下……気を付けられよ……』 ウィル 00 13 『分かった、その忌まわしい霧と工業区で消えたブランクについても頼む』 ルセリナ 00 13 「……3人、ということは」 と察していいでしょうか GM高梨千里 00 13 【グレゴワール】『……確か、お主たちの中に角あるものがおったじゃろう……あの者が、通路に入れば、わかるやもしれん……』 ルセリナ 00 14 まあ話の邪魔はしたくありませんし、頷いておきます GM高梨千里 00 14 【グレゴワール】『霧は、教会に元がある……地下の、魔動機を止められれば、霧は出なくなるじゃろう……しかし、もし……そうじゃ・……』 ウィル 00 15 『なんだ?』 GM高梨千里 00 15 【グレゴワール】『……フィデリーテ……エメラルドの指輪を、取っておいで……この方々に、お貸ししなさい……』 【フィデリーテ】『承知いたしました』「みなさん、少々お待ちくださいませ」 スタスタとその場から去ったフィデリーテ。5分ほどで帰ってきた彼女の手には、重厚そうな紺色のジュエリーボックスが持たれています。 そして、ジュエリーボックスを開けると、金色の台座に見事なエメラルドが収められた指輪を取り出し、差し出しました。 ウィル 00 17 受け取りはヴァルキリーに任せた GM高梨千里 00 18 【グレゴワール】『シルフが、力を貸してくれるそうじゃ……風の守りを、得られるじゃろう……戦いには、役立たずであろうが・……霧を遮るくらいは、できるはずじゃ……』 ルセリナ 00 18 お受け取りしましょう GM高梨千里 00 18 システム的にはこんな感じです 〈シナリオアイテム:エメラルドの指輪〉 グレゴワールが所持している指輪。純度の高いエメラルドが金の台座に嵌っているシンプルな作り。現在はグレゴワールの友人であるシルフが宿っている。ノクス以外が装着できる。 この先、夜での探索におけるペナルティは、この指輪を身に着けているものが半径5m以内にいれば受けなくなる。また、霧が発生したとしても、その効果を一切受けずに済む。依頼が終わったあと、必ず返しに来なければならない。また、戦闘で使用することはできない。 ウィル 00 19 ありがとう、オジジ GM高梨千里 00 19 以上です ルセリナ 00 19 「……お借りいたします」 GM高梨千里 00 19 【グレゴワール】『他に、何か……ごほっ、ごほっげほげほ!!』 ウィル 00 20 『っ!おい!』 (駆け寄って診ますよ) GM高梨千里 00 20 グレゴワールが突然、ひどくせき込みだします。 ウィル 00 20 医者5で、何か分かりませんか? GM高梨千里 00 20 老化でしょう。もう、命はそう長くありません。もって1年、というところでしょうか。 ルセリナ 00 21 「……少し、長話が過ぎましたでしょうか。フィデリーテさん、私達はそろそろ」 GM高梨千里 00 21 肺、心臓、すべての内臓が、年老いたというにも足りないほどに弱っています。 ウィル 00 22 『若い頃にでも無茶をしたのか……』 GM高梨千里 00 22 【フィデリーテ】「お出口までご案内いたします。こちらへどうぞ」 ルセリナ 00 22 と、勝手に退室することにしましたけれど 構いませんよね? ウィル 00 22 ええよ 体に良さそうなあめ玉でも渡しておきたいな GM高梨千里 00 22 それを、フィデリーテは押しとどめます。 ルセリナ 00 22 では言葉は通じませんので、深々とお辞儀して 退室しましょう ウィル 00 23 ふむ…… GM高梨千里 00 23 【フィデリーテ】「お気遣いのみで。主人は、既にほとんど食事をとられませんので」 ルセリナ 00 23 嚥下機能も低下しますので、あまり食べ物は ウィル 00 24 「……水にでも溶かして飲ませればいいのだがな」 なんちゃって薬湯 GM高梨千里 00 25 【フィデリーテ】「濃い味も、受け付けておりません。現在はほとんど白湯か、米を煮詰めたものしかお召し上がりになりません」 【フィデリーテ】「ですので、お気持ちだけ頂戴いたします」 ウィル 00 25 「……分かった」 (一礼して退出します) GM高梨千里 00 26 【フィデリーテ】「……太陽の神官殿は、主人の数少ない親友でございました。どうぞ、敵を討ってくださいまし……」 そう言って、玄関先から見送ってくれます。 現在、10 30。思ったよりも長くかかってしまったようです。 ルセリナ 00 27 「色々とありがとうございました。月神の御加護があなた方にありますように」 と月神流の挨拶をしてその場を去りましょう まあ当然ですね>長時間 ウィル 00 27 うむ……オジジ GM高梨千里 00 28 では、このくらいで本日の分は終わりましょう。 ルセリナ 00 28 はい GM高梨千里 00 28 次回は、2、3区班の9 00~の行動から進めていきたいと思います マテル 00 28 はい(男装継続 ウィル 00 28 はーい ルセリナ 00 29 はい フィア 00 29 了解。 GM高梨千里 00 29 ありがとうございました! ノクス 00 29 おつかれさまw フィア 00 29 お疲れ様でしたー ルセリナ 00 29 おつかれさまでした ウィル 00 29 お疲れさまでしたー ノクス 00 29 ありがとうございました^^ マテル 00 29 お疲れ様でしたー GM高梨千里 00 29 ノクス暇でほんと申し訳ない…… ノクス 00 29 いやべつにw 楽しんでますよ^^ GM高梨千里 00 29 きっと、活躍する場を作りますので! ノクス 00 29 いやいやwww 無理しなくても (笑) 夜に十分活躍させて頂いた (笑) フィア 00 30 つっても、2区組は特にこれ以上やること無いよな GM高梨千里 00 30 いえいえ、R18Gばりに活躍してもらいますね1 フィア 00 30 どういう活躍のしかただw ノクス 00 30 わたしオレオレ厨とかでもないですし!w なぜそこでR18Gにいくww ルセリナ 00 30 いらないものがついてますよ>G と思いましたが、それを外してもいけませんでした GM高梨千里 00 30 え? ウィル 00 30 すごいウィルくん喋った…… ノクス 00 30 Gだけはずしてもな!?wwwww ルセリナ 00 30 おつかれさまでした ウィル 00 30 1を取るんや ノクス 00 31 R8G ルセリナ 00 31 私、言語は人間並ですので……( ノクス 00 31 なんかたしかにしょぼいなw 8歳以下には見せられません (笑) ルセリナ 00 31 健全にいきましょう 首を吊らなくてもいいように マテル 00 31 (ぶーらんぶーらん ウィル 00 31 おー! ルセリナ 00 32 (きりっ ノクス 00 32 w GM高梨千里 00 32 じゃあ、加減してPG12で…… ウィル 00 32 (ブーラブラー ノクス 00 32 Pってなに (笑) GM高梨千里 00 32 12歳未満は保護者同伴でご覧ください、です>PG12 ルセリナ 00 32 ポイントガード……? ノクス 00 32 へー、そんな表示有るんだ GM高梨千里 00 33 あるんですよ ノクス 00 33 ゾンビ映画とかそんな? フィア 00 33 2人で4区に行きたくはないし、2区組は時間まで聞きこみ続行、1区組から連絡が来たら合流で良いよな? >マテル マテル 00 33 問題ないぜ! GM高梨千里 00 33 じゃあ、聞き込み組はもう情報ないので、飛ばしてもかまいませんでしょうか? ルセリナ 00 33 可愛らしい( ノクス 00 33 マテル可愛いwww マテル 00 33 構わないぜ! ノクス 00 34 wwww GM高梨千里 00 34 マテルは私を殺す気でかかってる フィア 00 34 OKです。次は合流シーンからで良いかと GM高梨千里 00 34 心臓発作で死んじゃう!! フィア 00 34 俺いい仕事したな マテル 00 34 ギャグのつもりなのだぜ ウィル 00 34 とりあえず、はやく神官のやらかしこととか猫かぶりの件を人間から聞きたいな (o≧▽゜)o ノクス 00 34 GM (笑) 流石に事案です GM高梨千里 00 34 はい、では次回は合流シーン(10 30)から行きます。それでは、失礼します! マテル 00 34 し、喋ったら許さないぜ お疲れ様でした フィア 00 34 おやすみなさい ノクス 00 34 www ウィル 00 34 お疲れさまでしたー ルセリナ 00 34 おやすみなさいですー ノクス 00 35 おやすー^^ GM高梨千里 00 35 さーネクロニカセッション頑張るぞー ノクス 00 35 やー、今日は久々にまったり絵を描いてましたよ (笑) フィア 00 35 男装については合流したら自動的にバレると思うんだよ ルセリナ 00 35 解いてませんものね マテル 00 35 男装はゆるすぜけど猫かぶりは許されざるぜ ノクス 00 35 どんな口調だ……w かわいいなもー ウィル 00 36 ( ・∇・)ニヤニヤ ルセリナ 00 36 私も機会があればぜひ! 全員分の変装セットをPT金で買っておきましょう! ウィル 00 36 ゑ ノクス 00 36 RPに全力だな (笑) ルセリナ 00 36 ふと、アレックスさんの変装はどうなるのかと ウィル 00 36 猫 フィア 00 37 ハムスターにでも化けさせるか マテル 00 37 耳が切れてるのですが ノクス 00 37 俺変装する意味がないんだが (笑) 主に角のせいでw ルセリナ 00 37 二足歩行の猫にハムスターですか、フィアさんがんばってくださいましね ウィル 00 37 変装するとしたらなんだろう…… フィア 00 37 推定ドレイクがフードの美人で通ってるんだからイケるイケる ノクス 00 37 ww マテル 00 37 女装だろうウィル ルセリナ 00 38 ナイトメアの角はリボンやツインテールで隠れるらしいですし、それに則りましょう(きり ノクス 00 38 どう見ても簡単には隠れないサイズだよwww ウィル 00 38 ゑ ノクス 00 38 その辺GMの表現は有っているw ルセリナ 00 38 異性の格好をしてこそですよね たのしみにしております フィア 00 38 女装か…… 女物の衣装を用意しないとな ウィル 00 39 ヤダァァァァァ!? マテル 00 39 (にやにや ウィル 00 39 (イイゾモットヤレな中身 フィア 00 39 なんか変装セット的なアイテム無いんだっけ ノクス 00 39 とくにない。それっぽく銀貨を消費しておけばそれでいいと思うよ 少なくとも私の卓ではそう処理する フィア 00 40 そうですね、買い物するときにGMに聞いてみよう ところで時間があれば今のうちに相談しておきたいんだけど、買い物終わったらすぐ突撃する? マテル 00 41 神殿? ウィル 00 41 時間ないし、突撃したいなあま なぁ ノクス 00 41 工場の予定だったけど、これは家の地下からがよさそうね 繋がってるらしいし マテル 00 42 とうとう言語野まで糖分が ノクス 00 42 上手くすれば神殿の方へも回れそう。 フィア 00 42 神殿行ってオルガンとやらを調べるか、家の地下から行くか、指輪つけて工業区に行くか このくらいか ノクス 00 42 多分神殿とつながってる可能性も高いんだよ なので地下からルートを開拓してみたい。 危険らしいがどうせ排除せにゃならん危険だ。手に負えそうになければそれこそ戻る必要があるしな フィア 00 44 そうだな…… 神殿に正面から殴りこむとなると外聞悪いし、不意をつけそうなのは地下のほうかね ウィル 00 44 地下行くなら、ホーリーウォーターを買いたいね ノクス 00 44 うん フィア 00 44 工業区の方からだと、ブランクと蛮族を分断して相手できそうって利点があるけど 工業区の方に蛮族が控えてるとも思えんし、先にブランクとぶつかる気がする ウィル 00 45 なんかの表紙に指輪がダメになったり離ればなれになってから香水食らうのがこわいなぁ フィア 00 46 その危険もあるし、アウラ家地下ルートで行こうか ノクス 00 46 うい フィア 00 47 あと、儀式の問題があるよな ウィル 00 47 地下ということでランプが欲しいなぁ ノクス 00 47 妖精のランタンでもだれか買ったら? 俺いらんし フィア 00 47 神官が死んでるとすると、儀式を行える人が居ないわけだし…… 店主にルキスラへの使いに出てもらうってのはありだろうか ノクス 00 48 そうねぇ、店主はほぼシロ確定したしな。 ただ 道中が無事とは限らないってのがちょっと ブランク外うろうろしてたしな。昼間にでりゃなんとかなる気はするんだが フィア 00 48 昼間は大丈夫だろうと思うけど…… 店主ライダー持ってたりしないかなあ フラトス貸与して空飛んでけば安全そうなんだけど ノクス 00 49 あれ乗るの4レベルいるからwwww 1じゃないからwww フィア 00 50 じゃあバイクはどうだろう ライダー技能無くても乗れなかったっけ? ノクス 00 50 ミニバイクなら。俺は持ってない ウィル 00 50 空……投人機は高いから無理か ノクス 00 50 殺す気か フィア 00 51 公式リプレイでライダー技能無い奴が乗ってた気がするんだよなー ウィル 00 51 降りるのは無事にいけるみたいよ フィア 00 51 お、バイクは技能なしでも乗れるぞ ノクス 00 52 ならかすの自体は構わんよ またがしをGMが許可してくれればだが フィア 00 53 じゃあ、次回合流した時に提案してみよう。 ウィル 00 54 はーい フィア 00 55 しかし、オーガ、ドレイク、ブランクと同時に相手出来るかなあ…… 腰を据えてやるなら、今夜ブランクを片付けてその後地下ルートって手もあるんだけど ウィル 00 55 ……今日はフィアース面談ないのかなぁ (´・ω・`) ノクス 00 55 ww フィア 00 55 やりたいのかw ノクス 00 56 オガはレベルほど強くない見掛け倒しなんで マテル 00 56 わくわく ノクス 00 56 ああ、いい例をあげよう 今日、この仔犬より経験点の少ないLLC2班が (笑) オガの、ハイレブを。 ウィル 00 57 見たい ( ・∇・) ノクス 00 57 割と楽勝で倒した (笑) そのくらいには弱いw 正直あの構成で怖いのはボスのオガではなかった (笑) ウィル 00 57 オーガは変身にリソース行ってるからね フィア 00 57 つっても、タダのオーガとも限らんしね ノクス 00 58 それは勿論ね。単純にノーマルでならの話よ オガ、どれいく、ブランク、全てノーマルなら同時でも何と丘はなる。 何とかはなる ドレイクがネームドノーマル程度なら、ちょいキツイがまぁナントカはなる。 ドレイクがバロン以上なら別個にして叩きたい (笑) ネームドバロンの場合、強化度合いによってはアウト。喧嘩できないw フィア 01 00 ……そういえば、ドレイクもオーガも一日中この街にいれる訳じゃないんだよな ノクス 01 01 GMの中では多分イグニスの楔相当のアイテムが 使い捨てじゃなくなってるので 一日中いれると思った方がいいな。 フィア 01 01 ああ、この世界だとあり得るか ノクス 01 01 うん 一日中人前にいれるかどうかはともかく(人化時間の関係で)、街を出てく必要はないな。 フィア 01 04 ……ちょっと話変わるけど、アウラと話をする必要はあるかな ノクス 01 04 多分現状では説得は無理と踏んでる。 シャーペンのシンが切れた。 どこにおいたっけな 絵用のヤツ…… フィア 01 07 現状のまま事件解決まで行っちゃうと、リリエが一人になってしまいそうで不憫でな…… 更生の芽が見えるならこの街から連れだして何とか……とか思ってたんだが ノクス 01 08 いや、今は説得に耳を貸さない気はするけど。ちゃんと現実を突きつけた後ならまだわからんのじゃないかな 少なくも神官レベルはないんだし。 フィア 01 09 いま説得に入っちゃうとそのまま敵に筒抜けになるだろうし、そうなると地下へのルートは使えなくなるし…… 押し込んでリリエの前で縛り上げるわけにも行かんし。なんにせよ今日の内に突っ込むしか無いか ノクス 01 10 うん ルセリナ 01 14 説得は諸々確認後ですなぁ フィア 01 14 そういや押しこんだらその先にアウラがいる可能性もあるのな ノクス 01 15 うん その場合は仕方ないから踏んじばって冒険者の店へぽいしよう ノクス 01 16 んでリリエはお爺ちゃんのところあたりに一時預けするしかない (笑) フィア 01 16 神殿から冒険者の店まで簀巻にして運んでくのは無理だろw 俺らが通報されるw ルセリナ 01 16 HAHAHA ノクス 01 17 現状で出くわすとしたら地下通路が神殿に通じてた場合何で、地下通路とおって1区までいって、リリエに見つからぬようなんとかごまかしてすまきにしてもってくしかない (笑) フィア 01 18 いや、それこそ香水の出番か ノクス 01 18 神殿からだと怪しくても1区からならまぁw ああ、それならそれでも (笑) ルセリナ 01 18 ここで香水かーw フィア 01 19 「達成値20のチャーム」がどの範囲に効果があるのかによるけどなw というか、これ普通のオーガとかドレイクなら無力化出来る達成値だよな…… ルセリナ 01 20 ですね フィア 01 20 達成値の設定ミスであろうか ノクス 01 22 めちゃくちゃ強いのは間違いない、まぁその分高価だけど フィア 01 23 なぜか誰も売ってないしなw ノクス 01 24 そうね (笑) ノクス 01 25 というか効果が どう見ても違法品クラスですからー (笑) ルセリナ 01 26 売る理由がなかったのです (マナの大樹の枝は財布の都合で売ったけどw フィア 01 28 売って兎のピアスにしておくという手もあったが、効果が強かったので…… ノクス 01 28 まぁ俺は多分次回あたり売るかなぁ フィア 01 28 パーティ内で誰かが持ってれば十分でしょうしね ノクス 01 28 うん、いち抜けて大変申し訳ないが (笑) ルセリナ 01 29 再入手可能ですものね イスカイア資金にするという手もありますが、まだMAもないので…… フィア 01 37 7でMA予定? ノクス 01 46 ふー、できた 今日の落描きの成果 (笑) フィア 01 47 おお、公式絵w ノクス 01 47 はは (笑) ルセリナ 01 48 9でですな おお? フィア 01 48 確かに角このサイズだとキツそうだ…… 隠すの ノクス 01 48 でしょ (笑) ルセリナ 01 48 ほぞんほぞん ノクス 01 48 まだ未完成だよwww 下絵さえできればまぁ。取り込んでからは比較的早いんだけどねぇ しかしめっちゃ久々に描いたなw ここのトコほんと時間が無くて マテルの中の人に触発されました (笑) フィア 01 53 筆の速さ凄いですよねw ノクス 01 53 すごいねw あれたぶんマウスかタブでじか描きですね。絵茶か絵画ソフトに 私はタブがきはできません (笑) フィア 01 56 ノクス&ルセリナの絵を見るに、タブ書きな気がしますね しかしこの絵、ノクスが魔王にしか見えんなw ノクス 01 57 www 魔王w あーしまったw また高梨さんにきくのわすれたよ!w サイズ相当品の話w もうずっと忘れ続けているw フィア 02 04 あー サイズって普段どう収納してるんでしょうね ノクス 02 04 ゲームにデータ上かかわる話じゃないからまぁ急がないのだけど……w 出来ないんじゃないすかね……w まぁドレイクの魔剣なら出し入れ能力ぐらいはついててもいいかもしれんですが。普通の武器だと無理でしょうw フィア 02 06 刃の部分折りたたんだり出来ないのかな…… ノクス 02 06 強度と技術レベル的に難しいと思います。 魔動機的サムシングならまぁありw ラクシアの現代技術(リアル中世並)じゃあ無理でしょう 大体本来は剣ですら「切る」んじゃなく「重さでぶったたく」レベルの時代背景なんで……w フィア 02 09 https //www.google.co.jp/url?sa=i rct=jqプラグインエラー 表示する内容がありません。= esrc=s source=images cd= cad=rja uact=8 ved=0ahUKEwjduZ_4-8rMAhXBkJQKHVadAbUQjRwIBw url=http%3A%2F%2Fkakopipe.blog38.fc2.com%2Fblog-entry-112.html bvm=bv.121421273,d.dGY psig=AFQjCNFifeBbCY0GLp810033D7_gJpOaTw ust=1462813634614730 ダイス 02 09 リダイレクトの警告 フィア 02 09 うーん、ちょうどいい画像が見当たらない >収納できる鎌 ノクス 02 10 ん? ページがよくわからない フィア 02 12 あー、ページ無くなってるのか うしおととらって漫画で、折りたたんで収納する感じの鎌があったもので ノクス 02 13 ほほー フィア 02 14 まあ、技術レベルとかはどうにもならんですかね…… 魔剣ならともかく今装備してるのて一般に流通してるやつでしょうし ノクス 02 14 うんw まぁ1m半~2m弱位のヤツだと思うので グレソ背負った剣士レベルですよw はははw フィア 02 16 そのサイズの鎌だと背負ってるとすれ違った人を引っ掛けそうなんですよねw ノクス 02 16 はいw 手に持ってると思いますよ……w こう、肩にかける感じで刃をくるっと前側に向けて 横にしねーようにw フィア 02 17 なんにせよ物騒だw ノクス 02 17 うんw まぁ鎌の刃って内側ですから 以外にちょっとやそっとぶつかっただけでは切れません その辺は気をつけてますしね (笑) 視た目以外は大丈夫!w フィア 02 19 その見た目が問題でな! ノクスは特に! ノクス 02 19 はっはっはw
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/180.html
86 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 21 03 ID Fph0owpB 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、私のようで、私ではない。 エントランスで倒れていた私を助けてくれたのは、同じ棟のポスドクの先輩。 私もよく知っている人で、こーたと先輩は、同じ少林寺拳法のクラブで先輩とOBの間柄でもある。 女性の悲鳴を聞いて駆けつけてきたところ、争っていた二人のうち一人が自分に気づき、荷物を 持って逃げたのだと聞かされた。 確かに、私の荷物は、全て、なくなっていた。 突き飛ばされた時に打ち付けた体が、ズキズキと痛む。 慌てて先輩に事情を話し、先輩の携帯で家に電話をかけてもらう。私達の家が徒歩10分だった としても、その10分が惜しかった。 なのに、電話の呼び出し音はむなしく鳴り響くだけ。時間から考えて、瑞希はもう家についている はず。そして、彼女は家の鍵を持っているから家に入れるはずだ。 「水樹ちゃん、行こう。もしどういう状況だったとしても、電話に誰かが出る確率は低いかも しれない」 「でも、先輩、うちはオートロックなんです。鍵は瑞希にとられたし、もし、こーたが開けて くれなかったら、私達、入れません。管理会社もこんな時間じゃ連絡とれないし」 瑞希。もし、こーたに何かしたら。許さない。 でも、どうしたらいいの。私に何ができるの。こんなにも無力でどうしようもなく馬鹿な私。 声が震える。体がガタガタを音を立てて揺れる。焦燥感と恐怖で立っていられない。 そんな私の肩を、先輩は強く掴んだ。 「じゃあ、警察だ」 87 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 22 13 ID Fph0owpB 「え?」 ……警察?先輩の言葉が一瞬理解できなくて、思考が停止し、体の震えまで 止まった。 呆然と、先輩を見上げる。 「先輩、そんな、警察なんて、そんなオオゴト」 「水樹ちゃん、何を言ってるんだ。これはオオゴトだぞ」 先輩は、私の肩を掴んだまま、もう一つの手で私が握り締めている携帯をゆっくりはがした。 低い声で、子供に言い聞かせるように諭す。 「身内のことだからためらうのはわかる。でも、君は襲われて荷物を奪われているんだ。これは立派な 犯罪だぞ。それに、君の妹さんは、鍵を使って家に侵入するだろう。凶器だって持っている。 もしかしたら浩太に危害を加える可能性だってあるんだ」 「あ…でも、でも…」 「いきなりのことでパニックになるのはわかる。俺が連絡するよ。待っててくれ」 先輩は、携帯を操作すると、耳に当てる。そして、安心させるように笑って、余計なことを言った。 「浩太だってうちのクラブの主力だ。殺されることはないだろう」 「こ。ころ…」 こーたが、瑞希に、殺される。そうだ。例えこーたが武術をやっていても、寝ている間に縛られて しまったら、叶わない。 違う。瑞希はこーたに恋しているのだから殺さない。絶対に。 本当に? 当たり前だ。瑞希は私と同じなのだから、私と同じように考えるはず。私はこーたを殺そうと思った ことなど…。 先輩が警察としているのであろう緊迫した会話が、すうっと遠くなった。 自分のものにならないのなら、殺してしまえばよいと、思ったことは、本当に、なかったか。 ソファーで無防備に眠っているこーたを自分だけのものにするために、二度と目をさましてほしく ないと願ったことは、本当に、なかったか。 二人共に生まれ直せるよう、全てをリセットしたいと思ったことは、本当に、なかったか。 88 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 23 09 ID Fph0owpB 「あ…あああっ!」 体を衝撃が駆け抜ける。見たくない悪夢と認めたくない記憶、二つが入り混じって私を突き動かした。 行かなきゃ!こーたを助けなきゃ!こーたが殺される! 私は、はじけるように駆け出す。 「はい…あああ、こらっ!」 しかし、警察と話している途中だった先輩が、私の体をつかんで止めた。 必死でもがくけれども、瑞希一人でさえ跳ね除けられなかった私が、体育会系の先輩の腕から逃れ られるわけがない。 「は、はい。できるだけ早くお願いします。たちの悪いストーカーなので。はい。…水樹ちゃんっ!」 電話を切った先輩が、空いた腕で、私の頬を張り飛ばした。痛みと苦しみとぐちゃぐちゃの感情が、 出口なく私の中で吹き荒れる。わけのわからなくなった私は、立ってさえいられなくなり、 その場に崩折れた。 勝手に目から涙が出てきて、たまらずしゃくりあげる。 「もう少し冷静になってくれ。君が行ったところで、一体何ができるんだ?」 「あ…あ…ごめんなさ…」 先輩は、私から離れ自転車にまたがると、厳しい声で私に言った。 「わかったら、ここでおとなしく待っていてくれ。男二人なら、女性一人を取り押さえられる。 でも、君がいたら、邪魔だ。守らなければならないだけ、邪魔になる。本当に浩太のことが 心配なら、このままここで無事なままでいてくれ。…A204に刈屋がいる。そこで待って るんだ」 私の返事を聞かず、先輩はそのまま自転車で走り去った。 私はただ、何もできず、その場にしゃがみこんで、先輩を見送った。 89 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 23 53 ID Fph0owpB 警察が素早く動いてくれたのは、はっきりと先輩が言った訳ではないが、クラブのOBが警察に いたのと関係あるかもしれない。警察が家に入るにあたっては、私の承諾があったから、早かった。 こーたは、警官二人と先輩が家に入るまで、眠っていたというのだから、大物と言うか、なんと いうか。 瑞希は、こーたのベッドに入って一緒に眠っていたらしい。あっさりと取り押さえられ、高崎家 へと帰されたという。 先輩の冷静な判断のおかげで、大事に至らず、素早く事件は解決した。 「水樹、心配、かけたね」 俺はなにもしてないけど…。と照れくさそうに笑いながら、こーたは私に言った。 私は、ただうつむいて、何も言えなかった。 私が何もできなかったせいで、瑞希に荷物を奪われて、こーたを危険にさらした。 こーたの身に何もなかったのは、先輩の冷静な判断のおかげで、私一人だったらどうなっていたか わからない。 こーたを守るどころか、ただ、蚊帳の外で、泣いていただけ。 なんて無力で馬鹿でどうしようもない私。こんな私なんて、いない方がこーたのためかもしれない。 「でも、水樹に何もなくてよかった。これからは遅くなったら俺を呼ぶとかしてくれ。迎えに行く から。研究室に一人で残る時は、鍵をしっかりかけてくれ」 涙が出てくる。こーたが心配した様子で私を見る。ああ、今ショックを受けて大変なのはこーた なのに、私のことを第一に心配してくれるなんて。なんて幸せなんだろう。 「ありがとう。本当にこーたは優しいね…。ごめんね、お姉ちゃんなのに、こーたを守れなくて」 「水樹のせいじゃないよ。水樹が無事でいてくれることが一番大事なんだから」 こーたの笑顔。部屋に戻っても、一日中私は幸せなままだった。 あまりに幸福を感じすぎて、卒倒しそうになる。 90 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 24 37 ID Fph0owpB でも、瑞希のことを思い出した瞬間に、その感情は逆のベクトルへと噴出した。 どろどろと渦巻く怒りと憎しみが、臓腑を焼く。 私と、代わる?こーたを、守る?なんて馬鹿なことを言うのだろう、あの子は。 しかも、こーたと一緒に寝ていたなんて、何を考えているのだろう。 そんな方法でこーたが守れるものか。 瑞希は、こーたと一緒になりたいだけだ。でも、こーたは瑞希なんか、姉なんかと一緒になる わけがない。 こーたは、普通に恋をして、普通に結婚して、普通にお父さんになって、普通の幸せを掴むの。 それを見守るのが、姉ってものでしょう。それを望むのが、姉ってものでしょう!! 私はそれを望むことができる。瑞希にはできない。だから瑞希はこーたの側にいてはいけない。 本当に? あの日、私を襲った悪寒が、もう一度背筋を駆け抜けた。首を振る。 当たり前じゃない。私は姉。こーたの姉なんだから。 こーたの幸福こそ、私の望み。 私は役立たず。私は無力。でも、今度こそ、絶対に、何があっても、こーたを守り抜く。 どんなことをしてでも。 そう、どんなことをしてでも。 91 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 25 27 ID Fph0owpB でも、私一人がどんな決心をしても、世界は何も変わらないのだ。 そう、私一人の願いなんて現実の前には無力で、誰一人動かせないと言うことを、私はすぐに 知ることになる。 「水樹、父さんと母さんがこっちに来ることになった」 「え?どうしたの?」 「昨日、電話で相談した」 「…何を?」 夜ご飯を食べる間中、こーたはずっと暗い顔をしていた。頑張って盛り上げてみたけれども 嫌な予感はしていた。 食べ終わり、ごちそうさまを言った後、言いにくそうにこーたが切り出した。いい話であるわけ がない。 こーたの顔が強張っている。私の顔も強張っていく。 「昨日、高崎家から、俺を瑞希の婿に、という申し出があった」 宙に浮いていた手を膝に置こうとして、距離感をどうして間違えたのだろう、机の角に思い切り 手をぶつけてしまった。 派手な音を立てて机の上の皿が一瞬、踊り、その後はただ、静寂だけがその場を支配した。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/774.html
416 :実験的作品 [sage] :2007/06/16(土) 09 08 48 ID usoBQbIB かち…かち…かち… ただひたすらマウスをクリックする。 流れていく文字と画面のイラスト。 耳からはBGMや女の声が延々と聞こえ続ける。 かち…かち…かち… 内容を吟味する。 殺し合い、魔法、幻想、呪い、三角関係、精神異常、 壊れた人間、嫉妬、怨嗟、裸、血、セックス、暴力、 傷害、殺人、抗争、犯罪、理不尽、後悔、死亡、妊娠、涙、自殺。 平和な日常とは程遠い異常な世界。 これが…彼が好きな世界? かち…かち…かち… 彼も同じようにこの画面を見ながらどんなことを思ったのだろうか。 この世界をどう思うのだろうか。 こういう世界に憧れを感じるのだろうか? こんな異常な世界だからこそ惹かれるのだろうか? ふと、指を休め以前、彼が見せてくれたDVDの内容を思い出す。 内容はSF。エキセントリックな女の子、宇宙人、未来人、超能力者が登場する。 エキセントリックな女の子の妄言が、実は事実であることを語り手の少年が理解していく。 しかしエキセントリックな女の子はそのことに気がつかない。 そのことを不満に思ったのか語り手の少年を連れて無意識に世界を再構築しようとするが、 少年の説得によってあきらめる…そんな内容だったと思う。 もう一度、じっくりと彼があの作品をどうして私に見せようと思ったのか考えてみる。 あのエキセントリックな女の子が私に似ていると言いたいのだろうか? 確かに、初めての夜に私は劇中の女の子と同じように彼のネクタイを掴んだりした。 しかし、私は幽霊や、宇宙人、超能力の存在を否定はしないが、自分が信じていると公言することはない。 我が侭なところが似ているといわれればそうかもしれないが、それでもあそこまで理不尽ではないと思う。 それとも、幼い顔立ちで胸が大きく男に媚びているような女の子や、 無口で何を考えているのかわからないような女の子に囲まれたいと思うのだろうか。 それとも、彼の青春時代を思い出すような何かがそこにはあるのだろうか。 それとも、彼はあんな奇妙な世界が好きなのだろうか… 417 :実験的作品 [sage] :2007/06/16(土) 09 10 01 ID usoBQbIB かち…かち…かち… 目の前で自殺する女。 嫉妬に狂い女の喉を刃物で切りつけ殺害する女。 妊娠した挙句、男の身体に刃物をつきたてる女。 浮気、優柔不断、そしてその結果の刃傷沙汰。 繰り返される嫉妬と浮気。 まるで昼ドラのようなどろどろとした内容。 上杉君…これが本当に彼の好きなものなの? 「ありがとう…上杉君。これ返すね。」 「いえいえ…あの…それで…どうでした?」 駅の傍のファーストフード店で上杉君から預かった袋を渡すと、 上杉君はなんだか落ち着かない様子でそういった。 「どう…って?」 「いや…まぁ、その…内容とか…どうだったかなぁと思いまして。」 なんだろう…妙に歯切れが悪い。 「ねぇ、上杉君。あれって…本当に彼が好きそうなものなの?」 「え…ええ、たぶん。間違いないと思うんだけど…」 「だけど…?」 「えっと…Pには言わないで欲しいんですけど、それPが選んだんですよ… ただ、そのチョイスに問題があると…俺なんかは思ったりするわけで…」 「Pが?…」 「あ、違うんです。もし、千鶴さんに勧めるなら…って風に聞いたんですよ。 でも、なんていうかPの奴…格好付けようとして、 たぶんあんなのを選んだんじゃないかなって俺は思うんです。」 「…そうなの?」 「だから、俺からみたら…本当はこっちなんじゃないかなと…」 そういってテーブルの上に上杉君が置いたのは以前と同じような紙袋だった。 418 :実験的作品 [sage] :2007/06/16(土) 09 11 54 ID usoBQbIB かち…かち…かち… ただひたすらマウスをクリックする。 内容自体はよく理解できなかった。 ただ、シンプルに女の子がひたすら嬲られる内容。 学生やサラリーマン、浮浪者、触手、虫、獣に精液をかけられ、犯される女の子。 扇情的なコスチュームを身に纏い、ただひたすらにレイプされる女の子。 妙に説明的な口調で自分がされている行為について語る女の子。 異常なシチュエーション。 屋外、屋内、学内、公園、衆人観衆、見知らぬ場所、水着、制服、レオタード… 様々なシチュエーション。 でも、嬲られる女の子も嫌がる様子ではなく快楽を享受して… いや、寧ろ積極的に快楽を求めているようにさえ見える。 一方的な性欲処理。 都合のいい女。 都合のいい状況。 でも、理解できる。 支配欲。独占欲。性欲。愛欲。 セックスの時は私がいつも主導権を握っているから… だから、P君が主導権を握り、まるで物のように 私を蹂躙し、 監禁し、 組み伏せ、 嬲り、 陵辱し、 汚し、 見下し、 貶め、 犯したいという願望はわかる。 だって私自身がそうしたいと思っていることなんだから。 これを見てP君が性欲を処理しているの? 私をこんな想像の中で汚して、その先端から精液を吐き出しているの? でも、これは上杉君の主観… でも、これがP君の好みであって欲しい。 理解できる。受け止められる。ううん…寧ろ嬉しいかもしれない。 彼の欲望を吐き出して欲しい 彼には正直になって欲しい 彼には隠して欲しくない でも、もしこれがP君の好みじゃなかったら… 私はP君を受け止められる? 私はP君を理解できる? …理解しよう。どんなことがあっても私だけは理解しよう。 例え心の奥底にどんな暗い部分があっても私は理解してみせる。 離れない。 私は近づいてみせる。 理想の女になってみせる。 彼が望むことは叶えてあげたい。 こんな妄想に浸らなくてもいいように。 彼が私だけを見てくれるように。 彼の欲望を私にだけ打ち明けられるように。 彼の欲求を私が処理できるように。 でも、私はまだ期待していた。 上杉君の主観こそが真実であることを。